中曽根弘文氏

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すごいプレッシャーがある

 自民党の参院議員で外相などを歴任した中曽根弘文・憲法改正実現本部長(80)は6月28日、天皇陛下の長女・愛子さまをめぐる自身の発言について「言葉が適切でなかった点があった。反省している」と記者らに述べた。これにかみついたのが前川喜平・元文科次官(71)だった。両者には複雑な関係があるようだ。

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 中曽根氏は6月28日、高岡市のホテルニューオータニ高岡で開かれた「時局講演会・憲法改正研修会」において「憲法改正と皇位継承」について1時間ほどの講演を行った。その中で、ざっと以下のように語った。

・愛子さまが天皇になるのはあり得ない。

中曽根弘文氏

・(天皇になったら)結婚する人もいない。基本的には難しい。

・(天皇になった場合は)男子を産まないといけないという、すごいプレッシャーがある。

翌日の釈明

 翌29日になって中曽根氏は、「結婚する人もいない」について《注目度が高く、期待の中でご結婚が難しくなるのではないかという個人的な心配であった》、「男子を産む」発言については《お子さまと言うべきところを男性のお子さんと言い間違えた》などと訂正した。

「しばしばあることなんですが、講演では、その場の雰囲気がスピーカー(登壇者)の高揚感をあおり、意図しない発言をしてしまう、そうでなくても意図しているけど大仰にアピールしてしまう、あとで釈明に追われる……といったことがおこりがちです。今回も恐らくそうだったと思います。今から振り返って同じ発言をするかと中曽根氏に尋ねたらそんなことはないと断言するでしょう」

 と、政治部デスク。

「政権側は今国会で皇室典範の改正をぜひとも成し遂げたいとの思いがありますから、それを妨げるような発言を中曽根氏がしてしまったことについて、官邸は看過しがたいと感じていると思います」(同)

食いついたのは前川元文科次官

 改めて中曽根氏の発言を見ると、愛子さまについてでなく、一般社会でももはやNGの表現のオンパレードだ。世の中がW杯で浮かれていなければ、もっと問題視された大問題の発言だと言えるだろう。

 その発言に食いついたのが、前川喜平・元文科次官だった。前川氏はXを通じて「愛子さんには皇位継承権を認める。同時に皇位継承拒否権も認める。結婚するかしないかは本人の意思。それでいい」と述べた。

 前川氏はXでの発信に熱心で、特に政権与党には厳しい意見を述べることが多い。それだけに敵も多く、今回も愛子さまと呼称すべきところを「愛子さん」と呼んだことなどについては多くの批判が集まっている。が、そうした細かいことは抜きにして、中曽根氏は前川氏が発信したこと自体に頭を抱えているとされる。

自業自得であるとはいえ

「前川氏の実妹は中曽根氏の妻にあたります。関係が良好ならXで表立って批判するということにはならなかったと思いますが、そういう間柄にはないということでしょう。中曽根氏としては失言に対するマスコミその他各方面からのリアクションに加えて“義理の兄からの攻撃”に少なからぬショックを受けたと感じているようです」(同)

 前川氏の祖父は冷蔵庫メーカーを創業し、学生寮「和敬塾」を創設した人物として知られる。中曽根氏のブログによれば、《家内が成人し年頃になった時、(彼女の)祖父は周りのお世話好きの人から「どのような縁談を望まれるか?」と聞かれ、「こんな孫娘をもらって頂けるならどなた様でも有難いが、一つだけ言わせてもらえれば政治家だけはご遠慮したい。」と答えたそうだ》と綴っている。講演でも使えそうなエピソードだが、今回のようなことがあると別の受け止め方もされそうである。

「失言はもちろん問題ですが、その結果、図らずも義理の兄である前川氏にかみつかれるというのは悲劇としか言いようがないですね。自業自得であるとはいえ、与党からも同情論が出ています」(同)

デイリー新潮編集部