国民民主党・玉木代表は高市首相の味方なのか、敵なのか…カメレオンのような言動に自民も国民もアングリ
【永田町番外地】#83
国民民主に公認取り消された娘が自死、母親も追うように…党内を震撼させた玉木代表の「長文釈明」
「国会で言ったことが結果としてウソだったのではないかという疑惑だ。説明すれば終わる話ではないか。答弁を拒否すると憲法違反だと言われかねない」
高市首相の度重なる虚偽答弁に対し、24日の会見でこう語った国民民主の玉木雄一郎代表。これまで冷ややかな視線を送っていた立憲民主党の国会追及に一転して同調する姿勢を見せた。
玉木代表はこの直前、ラウンジ勤めを理由に一昨年の衆院補選の公認を取り消され自殺した高橋茉莉さんの父親から週刊文春誌上でその非情を告発されたのは周知のとおりだ。
■カメレオンのような言動に自民も国民も口をアングリ
「玉木さんが急に総理の姿勢に言及したのは、自分へ向けられる国民世論の批判の目をそらすためでしょう。これには官邸も自民党も思わず口をアングリですよ。だって国民民主とはナフサ対策の補正予算や消費税率引き下げ、皇室典範改正やら国旗損壊罪の創設やら水面下の連立協議でお互い歩み寄りを見せ、信頼関係を醸成してきたつもりでしたからね。何の前触れもなく、いきなり手のひら返しされたようなものです」(自民党職員)
手のひら返しは何も今に始まったことではない。昨年末に高市自民と結んだ政策合意の“契り”を一方的に破棄して今年度予算案の年度内成立を阻んだかと思えば、最近は、数の力と高支持率を背景に絶対君主のごとく振る舞う高市首相が推し進める皇室典範改正や国旗損壊罪の創設などタカ派人権抑圧法案の成立に協力する姿勢を見せていた。その変わり身の早さは、まさに“政界のカメレオン”と呼ぶにふさわしい。
もちろん、高市首相の中傷動画問題や暗号資産“サナエトークン”疑惑をめぐるふまじめな対応について、国会答弁を玉木代表が求めたことは悪くないが、自民は立憲民主が求める高市疑惑の集中審議や党首討論を拒否したまま、いよいよ国会は7月会期末へとなだれ込む。
「参院でキャスチングボートを握る玉木代表がどちらに転ぶかによって旗色は変わってきますが、政策実現が最優先なら連立参加で国民民主を高く売るでしょうね」(元国民民主議員)
リベラル政党を出自に持つ玉木代表にとって、女系女性天皇の芽を摘む皇室典範改正も、表現の自由を刑事罰で制限する国旗損壊罪法案も簡単には賛成しかねない問題のはずだ。それさえも、連立入りの取引材料にしてしまうのだろうか。
自分を“高く売ること”ばかりに専念して変節する玉木国民民主。永田町色に染まりすぎたカメレオンはついに国民の目からも見えにくくなってきた。(特命記者X)
