お気に入りとされたスイカ部隊のひとりと踊る大統領(ベラルーシ大統領府公式サイトより)

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 農園で9頭身の美女たちがスイカを収穫している。金髪、黒髪、ブラウンヘアと様々だが、みな端正な顔立ちをしている──「ヨーロッパ最後の独裁者」とも呼ばれるベラルーシのアレクサンドル・ルカシェンコ大統領(71)を取り巻く"美女軍団"が、海外メディアの注目を集めている。

【写真を見る】ベラルーシ大統領(71)と“ミスコン美女軍団”がスイカを収穫する様子

 英紙「デイリー・メール」は、ミスコン出身の若い女性たちが政府機関や国営企業、大統領府で次々と要職に就いている実態を特集。彼女たちは国内で「スイカ部隊」という奇妙なあだ名で呼ばれていると報じた。

 ルカシェンコ氏は2014年8月、首都ミンスク郊外の公邸「ドロズドィ」の農園でスイカを初収穫。大統領府は「収穫したスイカを高齢者施設や寄宿学校に贈る伝統」と紹介し、その様子を毎年公式に発信してきた。

 公開された写真には、ミスコン出身の若い女性たちがルカシェンコ氏と並んで収穫作業を行う様子が収められている。その異様な光景から、国民は皮肉を込めて彼女たちのことを「スイカ部隊」と呼ぶようになったのだ。

 ベラルーシ国外で活動する報道メディア「Buro」は2025年4月、この「スイカ部隊」のメンバーを詳しく調査し報道。反体制派ハッカー集団「サイバー・パルチザン」が入手した政府内部データをもとに、彼女たちの勤務先や"出世ぶり"を明らかにした。

 2021年に「ミス・ベラルーシ」のファイナリストになった1人は、同年12月、宮殿で開催された恒例の青年舞踏会でルカシェンコ氏のダンス相手に抜てき。その後も各種行事で大統領の近くに姿を見せた。「Buro」によれば、彼女は2022年夏以降、大統領府の接見室で「首席顧問」の肩書を持つという。

 海外ジャーナリストが続ける。

「ある元政府高官は、この『首席顧問』は『秘書』に当たると証言。大統領府で最も下位のポストにすぎず、業務内容は日程管理や電話番、来客対応といった役回りだと述べています。それでも大統領府は国内のどの官庁よりも格上で、そこに席を置くこと自体が将来の出世の足がかりになります」(海外ジャーナリスト)

 また、2013年の美人コンテスト「ミス・スプリング・クイーン(春の女王)」優勝者も、大統領府勤務を経てロシア駐在ベラルーシ大使館の公使参事官に就任した。大使館の公式サイトには、彼女が外国の外交官らとの会談に臨む様子も掲載されている。公使参事官は大使館の幹部職にあたり、「事実上の副大使級」にあたるという。

スイカ部隊に新顔、「新たな恋人」か

 そして近年、ルカシェンコ氏の周辺で新たに注目されているのが、22歳のアリヤ・コロトカヤだ。

 彼女は2025年のミス・ベラルーシで準優勝、2026年3月に17か国が参加した「ミスBRICS」では3位入賞に加え、観客賞も獲得した。

「彼女が大統領の近くに姿を見せる機会が急増していると報じられています。植樹イベントに大統領と共に登場したり、最近では、ホッケーリーグの決勝シリーズに『MISS BRICS』と書かれたジャケット姿で、ルカシェンコ氏のチームに VIP席から声援を送っていました。大会期間中に何度も会場に足を運んだ彼女に、感謝の印として、ルカシェンコ氏はぬいぐるみをプレゼント。

 こうした様子は海外メディアの好奇心をかき立て、一部では『新たな恋人では』との臆測まで飛び交っています。 "スイカ部隊"のメンバーには、その後、大統領府や外交の現場で出世した例もあることから、彼女の今後に注目が集まっています」(同前)

 ミスコン出身の若い女性たちが大統領の近くに現れ、その後、政府機関や外交の場で存在感を増していく構図を、「Buro」は「若さや美貌、忠誠心が出世に結びつく権力構造」と批判的に報じている。

独裁者の"もう一人のお気に入り"

 ルカシェンコ氏の"お気に入り"といえば、もう一人、忘れてはならない存在がいる。まるまると太った白いポメラニアンの「ウムカ」だ。

 ウムカは外国訪問やホッケー観戦にも同行し、執務室でくつろぐ様子が公開されるたびにSNSで話題になる。軍事戦略を話し合う場でもかたわらに置いていることから、「ベラルーシ軍はウムカに報告しているのでは」と皮肉られたこともある。

 ウムカが変わらず大統領のそばにいる一方で、"スイカ部隊"の顔ぶれは入れ替わってきた。しかし、権力者の周囲に若く美しい女性たちが集められ、その一部が国家機関で出世していく構図は変わらない。