女性が見つかった駐車場を調べる群馬県警の捜査員ら(左)と、破損した駐車場出入り口のバー(右、いずれも共同通信より)

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 6月24日、群馬県高崎市のコインパーキングで同市に住む吉田千夏さん(28)が刺殺された。事件が発生したのは同日午前3時すぎのこと。群馬県警に「知り合いの女性が知人男性ともめている」と110番通報があった。警察官が駆けつけたところ、女性が血まみれの状態で倒れており、搬送先の病院で死亡が確認された。現場には血のついた刃渡り10センチほどの刃物が残されていた。

【写真を見る】「現場には果物ナイフらしきものが...」女性の血痕とみられるもの、男が破壊した駐車場のバーなど

 群馬県警は殺人事件として捜査を開始。現場から車で走り去った男性が事情を知っているとみて行方を追っていたところ、通報から約1時間後に埼玉県内で単独事故を起こしていたことが判明した。大手紙社会部記者が解説する。

「捜査関係者によれば2人は知人関係。男は亡くなった吉田さん名義のコンパクトカーに乗って現場から逃走したとみられ、自分の車は駐車場に残されたままでした。急いで逃走したためか、駐車場出入り口にある遮断機のバーが破損していた。

 男が単独事故を起こしたのは、現場から30キロほど離れた埼玉県深谷市です。道路脇の電柱に猛スピードで突っ込んだとみられており、すぐに死亡が確認されています」

 惨劇があったのはJR高崎駅から徒歩10分の距離にある駐車場だ。この駐車場は大通りに面しており、人通りも少なくない。近隣のアパートに住む男性が言う。

「ちょうど寝ようとしていた3時頃、たしかに男女の話し声はしました。ただ(アパートの)後ろが駐車場で、夜中になるとよく騒がしくなるんです。『いつものことだな』くらいに思っていたので、本当に驚きですよ」

 取材班は通報の立会人になったという女性にも話を聞くことができた。女性が犯行直後の様子をこう明かす。

「深夜3時ごろ、『キャー! 助けて!!』と女性の悲鳴が聞こえました。同じアパートの男性の方が通報して、私もそれに付き添う形でずっと現場にいた。女性は仰向けで、バンザイをするような体勢で倒れていました。顔も見たんですが血だらけで表情は確認できませんでした。

 近くに植木があって、フェンスもあるんですけど、そこに凶器と思われる血のついたナイフが置きっぱなしになっていました。果物ナイフみたいな感じの小さめの刃物です」

 悲鳴が聞こえたあと、しばらく外の様子をうかがっていたという女性は、男の"不審な行動"も目にしたという。

「男女が揉めているような声は聞こえなかったんですが、犯人らしき人が女性のものらしき車を物色していて。『どこやったんだよ』みたいにブツブツ言いながら、何かを探しているようでした。この時点では、女性が車の陰に隠れて見えていなくて、『変な人がいるな』くらいに思っていたら、まさかの人殺しだった。

 悲鳴から5分くらいで、その人は物色していた車に乗って猛スピードで走り去っていきました。料金を払わずに出入り口のバーを『バンっ』と壊して、そのまま逃げたので相当焦っていたんだと思います」

 倒れた吉田さんに目もくれず、男はなにを探そうとしていたのだろうか──。県警は吉田さんと男の間になんらかのトラブルがあったとみて、捜査を続けている。

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