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アメリカとイランが戦闘終結に向けた覚書に署名したことを受け、ホルムズ海峡で原油タンカーの航行が再開されました。原油価格の先行き、そして日本のガソリン価格はどうなるのでしょうか。

■ペルシャ湾内 日本人3人乗るタンカーは

日本時間18日夜、船の位置情報を可視化したサイト「マリントラフィック」を見ると、日本関係船舶の原油タンカー「TENZAN」はペルシャ湾内からホルムズ海峡にさしかかってました。たどってきたルートから、このまま順調にホルムズ海峡を通過する見込みです。

日本の外交関係者によると、「TENZAN」には日本人の船員が3人乗っていて、安全に抜け出せれば、ペルシャ湾内に留まる日本人はゼロになるということです。

調査会社ケプラーによると、「TENZAN」は、3月初めにUAEで約180万バレルの原油を積んでおり、7月上旬に鹿児島県の喜入に到着する予定だということです。

■アメリカの“封鎖ライン”

日本以外の船も動き始めています。

アメリカは合意発表前、ホルムズ海峡においてイランの船舶の通航を禁じる“封鎖ライン”をしいていて、イランの船はペルシャ湾側から出て行くことができませんでした。

しかし、合意発表後には、イランの原油タンカー4隻が港から次々に出発し、アメリカの封鎖ラインを越えていっていました。4隻には、イランの原油輸出の拠点・カーグ島で、2か月以上前に積み込まれた原油およそ700万バレルが搭載されています。これは、日本で使用する原油2日分以上に相当する量です。

こうした動きもあり、1か月前には1バレル100ドルを超えていた原油価格は、合意発表後から70ドル台まで安くなっています。

ガソリン価格高騰の解消は…

原油が世界に渡り始めれば、ガソリン価格の高騰も抑えられることにつながるのでしょうか。

イラン側は「60日間の無料通航」以降は、サービス料を徴収するという考えも示しており、まだ完全に元に戻ったとは言えません。日本船主協会は18日、「仮にホルムズ海峡が有料化されると、他の国際海峡の通航にも波及し、世界貿易の大きな阻害要因になる」として有料化に反対する姿勢を、改めて示しています。

炭化水素リサーチ・柳本浩希代表取締役は、機雷を除去する進み具合やイラン側の対応次第としながらも、今回動き出したように船が安全にルートを通れるようになった場合について分析。「7月ごろには原油価格、そして8月にはガソリン価格が下がってきて、戦闘が始まる前の水準に戻る可能性がある」としています。

このため、そのころにはガソリン価格は補助金なしで元の価格に戻るかもしれないということです。