《逝去》「家がわからなくなっちゃった…」中村玉緒さん、実質引退状態の中で開催していた“クリスマスショー” 晩年は深夜徘徊、圧迫骨折で体調不安も自分らしさ失わず
あの「うふふふふ……」という明るい笑い声を聞くことはもう叶わない──。女優の中村玉緒さんが6月9日に肺炎のため86歳で亡くなっていたことがわかった。6月12日、所属事務所が発表した。
【写真を見る】中村玉緒さんの近影、両手を広げて路上を歩く姿、ファー付きの服で横断歩道を渡っていた
玉緒さんは1939年生まれ、京都出身。歌舞伎俳優の二代目中村鴈治郎を父親に持ち、1953年、映画『景子と雪江』で女優デビューを果たした。名脇役として数々の作品に出演したほか、天然ボケキャラでタレントとしても活躍し、『さんまのSUPERからくりTV』(TBS系)には番組終了まで18年にわたってレギュラー出演し続けた。
また、私生活では1962年に俳優で映画監督の勝新太郎さんと結婚。勝さんは1997年に亡くなったが、「生まれ変わってもあの人と一緒になりたい」と語るほど愛し抜いた。
幅広い活躍を見せていた玉緒さんだが、2020年頃から個人事務所の体制が変わり、仕事をセーブするようになった。近隣住民によると、2022年7月のある日の深夜、おぼつかない足取りで歩く玉緒さんを見かけたという。
「道に迷っていたようなので、話しかけたところ、中村玉緒さんだったので驚きました。『家がわからなくなっちゃった』と言うので交番まで案内しましたが……」
同じ近隣住民は、翌月も玉緒さんの"深夜徘徊"を目撃していた。
「午前3時過ぎだったと思います。ご自宅から数百メートル離れたあたりの路地を裸足で歩いていたので、慌てて交番に通報しました。玉緒さんは去年、この近くに越してきたようで、日中はお付きのかたが一緒のこともあります。
ただ、マンションにひとりで暮らしており、近所づきあいもほとんどない。近くに頼れるかたもいらっしゃらないようなので心配ですね」(同じ近隣住民)
2023年1月に放送された『さんま・玉緒のお年玉!あんたの夢をかなえたろかSP』(TBS系)では、司会の明石家さんま(70)の隣に映ってはいるものの、ほとんど発言することがなく、視聴者からも心配の声が寄せられていた。
2023年2月には、仕事先の名古屋で転倒し、背骨を圧迫骨折する大ケガを負った。老人ホームに入居し、実質の引退状態となっていたが、玉緒さんは療養生活の中でも自分らしさを失わなかった。
2023年12月上旬、老人ホームで玉緒さんが企画した"クリスマスショー"が行われたという。芸能関係者が明かす。
「施設のスタッフやほかの入居者に感謝の気持ちを伝えるために玉緒さんが企画したイベントで、短時間ながらトークショーも行われたそうです。以前と同じとはいかないまでも、玉緒さんらしいジョークも飛び出して入居者から喝采を浴びていたそうですよ」
どんな場所でも、天真爛漫な魅力で周囲を笑顔にしていた玉緒さん。ご冥福をお祈りします。
