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フランス車は個性的で魅力的だが、壊れやすい?

ステランティス・ジャパンは『プジョー』、『シトロエン』ブランドにおいて新プログラム、『ファントゥドライブケア』(Fun to Drive Care)を、6月1日より全国の正規ディーラーにて導入した。

【画像】プログラムの対象となるSUVモデル、プジョー3008、5008、シトロエンC5エアクロス 全123枚

これに関して、同社のフレンチブランドを統括する小川準平氏よりメディアに向けてオンラインで説明会が行われたので、その概要を紹介しよう。


ファントゥドライブケアの対象となる、左から反時計回りに、プジョー3008、5008、リフター。    ステランティス・ジャパン

フランス車、中でもステランティス・ジャパンで取り扱っているのはプジョー、シトロエン、そしてDSとなるが、いずれも『個性的』、『デザインが独特』、『乗り心地が良い』といった点を評価してオーナーになる人は多い。

だが反面、『壊れやすい(故障しやすい)』、『修理しても、なかなか直らない』といった懸念も挙げられており、それを割り切れる人や、リスクを許せる人でないと乗れないクルマと思われている節もある。

かつて、おそらく20世紀までのフランス車およびイタリア車には、そういう傾向があった。筆者は幸か不幸か(?)フランス車を所有したことはないが、1980〜1990年代にイタリア車を3台乗り継いだことがある。確かに、たまには壊れた。それでも致命的なものはなく、電装系がほとんどだった。

その度に「しょうがないな」と半分笑って修理に出していたが、やはりクルマは走ってナンボである。

安心してフランス車を選んでもらうために

しかし21世紀も4分の1が過ぎ、ステランティス・グループの一員となったプジョーおよびシトロエンは、クルマのクオリティも上がり、かつてのように故障することはない。

とはいえ『まだまだフランス車=壊れやすい』という既成概念は根強いと分析し、それを払拭するためにステランティス・ジャパンが提供するプログラムが『ファントゥドライブケア』だ。


ファントゥドライブケアの対象となる、左からシトロエンC5エアクロス、同ベルランゴ。    ステランティス・ジャパン

対象車は、プジョーが3008ハイブリッド、5008ハイブリッド、リフターGT、シトロエンがC5エアクロス・ハイブリッド、ベルランゴ。今回は試験的なプログラムということもあり、DS以外の2ブランドから最新の主力モデルに絞られている。

ケアの内容は、2006年6月1日以降に正規ディーラーで受注、登録された上記モデルが、正規ディーラーにより走行不能と判断された機械故障で、入庫した日から30日以内に修理が完了できなかった場合に20万円がキャッシュバックされるというもの。また、これは以前から行われていたが、修理中は代車も提供される。

フランス車予備軍には格好のプログラム

ステランティス・ジャパンは、実際にどれくらいの比率でどれくらいの台数がこうした故障で入庫しているか把握しているが、今回そのデータは公表されていない。

しかし、同社がこのプログラムを提供するということは、許容範囲の比率でしかクルマは故障しておらず、その比率を減らしていくという努力の表れでもあるのだろう。


今回は対象とならなかった、DSの新フラッグシップモデル『No8』。    ステランティス・ジャパン

また、経済変動などにより、ステランティス・ジャパンにおいても6月1日から車両価格が改定されたモデルは多い。値上げしてから購入することになるユーザーのためにも、『車両価格は高くなったけれど、それ以上の保証で対応します』という意味合いもあるようだ。従って、既に所有されているプジョー、シトロエンへのプログラム対応は予定されていない。

今回の『ファントゥドライブケア』によって爆発的に販売が伸びるとは考えられないが、『こうしたプログラムで安心を保証してくれるなら、フランス車に乗ってみようか』と考えるフランス車予備軍は少なくないだろう。

なお、プジョーでは大幅改良された『408』、限定車として登場する『308SW』、シトロエンではフルモデルチェンジされた『C3エアクロス』と、魅力的なフランス車が日本デビューを待っている。DSでもフラッグシップの『No8』が導入されたばかり。

しばらくステランティス・ジャパンフランス車は、ソフト、ハードの両面で注目されていきそうだ。