書いたら捨てる! 誰にも言えない黒い願望を吐き出す”ジャーナリング”のキホン【感情を手放してラクになる デトックス・ジャーナリング】
ジャーナリングの基本「誰にも見せない」
ここからはジャーナリングの基本ルールをお伝えしていきます。ジャーナリングをする際に最も大切であり、かつ絶対に守っていただきたい鉄則があります。
それは、「書いたものは、絶対に誰にも見せない」と固く決めることです。それは、私たちの中に深く根づいている「他人の目」への恐怖心を完全に取り払うためです。
私たちは日常生活において、無意識のうちに「いい人」や「ものわかりがいい大人」を演じています。「こんなことを言ったら嫌われるのではないか」といった「心のブレーキ」が常に働いているのです。
ジャーナリングの目的は、心のデトックス、すなわち「内側にある闇や影を出すこと」にあります。そのためには、あなた自身が100% 安心できる環境を用意する必要があるのです。
まず、物理的な安全を確保しましょう。これは、あなたの脳に「ここは安全だ」と信じ込ませるための儀式でもあります。書き終わったらカギのかかる引き出しにしまうのがおすすめです。この「物理的な壁」が、あなたの心を守る「心理的な壁」となり、本音を引き出しやすくしてくれるのです。
書いてすぐに捨ててしまってもOK
どうしても本音が出てこない、自分の内面にあるドロドロとした感情(怒り、不安、嫉妬、恨みなど)を文字にするのが怖いという方は、「書いたらすぐにシュレダーにかける(破り捨てる)と決めてから書く」という方法を使いましょう。「誰にも見せない」だけでなく、「この世に残さない」と決めてしまうのです。
私たちの心の中には、「出してはいけない」と思い込んでいる激しい感情や人には言えないような黒い願望が眠っています。それらを文字にして形に残すこと自体に、恐怖や罪悪感を覚える人は少なくありません。「自分が死んだ後にこれを見られたらどうしよう」という未来への不安さえ、ブレーキになることがあります。
「あいつなんていなくなればいい」「あの人が大嫌いだ」「全部投げ出したい」。そんな、普段は口に出せない、認めたくないような本音こそが、あなたのエネルギーを奪っている闇や影の正体です。
シュレッダーにかけることを前提に、殴り書きでも、呪いの言葉でも、あるいはぐちゃぐちゃな文字の羅列でも構いません。とにかくでたらめでも表現することだけに集中してください。
POINT
「絶対に見せない」と決めることで、他人の目を気にせず本音を書ける。
すぐに捨ててもOK。
【出典】『感情を手放してラクになる デトックス・ジャーナリング』著:長沼睦雄
【著者紹介】
長沼睦雄(ながぬま・むつお)
十勝むつみのクリニック院長・精神科医。昭和31年生まれ。北海道大学医学部卒業後、脳外科研修を経て神経内科を専攻し、北海道大学大学院にて神経生化学の基礎研究を修了。その後、障害児医療分野に転向し、道立札幌療育センターにて14 年間児童精神科医として勤務。平成20 年より道立緑ヶ丘病院精神科に転勤し児童と成人の診療を行う。平成28 年に帯広にて十勝むつみのクリニックを開院。急性期の症状を対症療法的に治療する西洋医学に疑問を感じ、HSP・アダルトチルドレン・神経発達症・発達性トラウマ障害・慢性疲労症候群などの慢性機能性疾患に対し、「脳と心と体と食と魂」をつなぐ根本治療を目指す統合医療に取り組んでいる。
『敏感すぎて生きづらい人の 明日からラクになれる本』『繊細で敏感でも、自分らしくラクに生きていける本』(共に永岡書店)、『子どもの敏感さに困ったら読む本』『10 代のための疲れた心がラクになる本』(共に誠文堂新光社)、『その、しんどさは「季節ブルー」』(日本文芸社)など著書多数。

