脳科学者の茂木健一郎氏が、自身のYouTubeチャンネルで「クオリアの最近の語られ方。ハードプロレムとかじゃなくて。」と題した動画を配信し、クオリアに関する議論の現状について語りました。茂木氏は、以前はデビッド・チャーマーズによって提唱された「ハードプロブレム」というフレームワークがクオリアの解明において機能していたが、「意識の科学の小学校の1年生の1日目に、クオリアはハードプロブレムだよなっていうことは大事」としながらも、その後の展開として「意外と何もない」との考えを明かしました。

動画の中で茂木氏は、「最近、意識についてのミーティングとか、出てると、ハードプロブレムっていう人が減ってきてるな」と述べ、「言ってもしょうがないから」とその理由を説明しました。一方で、クオリアについての議論が多様化する中、どうかなと思う方向に進んでいるケースも増えているとし、「これクオリアじゃないよなっていうようなものをクオリアと言ってるケースがかなり目立つ」と指摘しています。

茂木氏はさらに、「本来はそのハードプロブレムということで指摘されている神経活動とクオリアであるジャンプ、これをうまく捉える形式というか数式というか、それは何なのかわかんないですけど」と述べ、神経活動とクオリアの関係を正しく数式化することの難しさを強調しました。その上で、「明るい街灯があるとこで、そこには一応それなりの数式、数学的なフォーマニズムがあって、で、そこクオリアここに落ちてんじゃねえのってやってんだけど、まあそこには落ちてないんだよね」と、現在のクオリア解明の困難さを表現しました。

最後に茂木氏は、「ハードプロブレムで暗闇の中にあるんだけど、でも暗闇の中にあるねって言ってるだけでも生産的じゃない」と締めくくり、クオリアの解明が如何に困難であるかを改めて視聴者に伝えました。

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