早田ひな、サウジスマッシュ4強で陳夢と激突!中国メディアは「大きな試練」実力「証明」のチャンスと警戒

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4強に残った早田。陳夢を下して決勝進出なるか(C)Getty Images

 卓球の国際大会・サウジスマッシュは5月10日、シングルスの準決勝が行われる。女子では日本人選手として唯一、早田ひな(世界ランク5位)が4強に名を連ねた。

 早田は9日の準々決勝でインドのバトラ(同39位)と対戦した。第1ゲームこそ、バトラの緩急をつけたサーブに苦しみ、レシーブミスでの失点を重ね7-11と落とすも、そこから4ゲームを連取。ゲームカウント4-1で勝利し準決勝進出を決めた。

【動画】早田ひなが4強進出!インドのバトラーを下したサウジスマッシュ準々決勝の映像

 この結果、早田はベスト4で中国の陳夢(同4位)と相まみえる。陳夢は今大会ではベスト16で平野美宇、準々決勝では張本美和を破っており、日本人選手を連続で撃破。早田も過去の対戦成績では3勝12敗と大きく負け越しており、今大会の大きな山場を迎えることになる。

 だが、今年2月の対戦では早田が白星を挙げており、また近年では日・中両国の力関係が拮抗していることで、この一戦を前に、早田のポテンシャルを高く評価する声も伝えられている。

 中国メディア『捜狐』では5月9日、早田の準々決勝での勝利を報じるとともに、4強での陳夢との試合を展望するトピックを配信。大一番を迎える早田への期待の言葉なども綴っている。

 同メディアは、「早田ひなは現在世界ランキング5位。過去2年間、国際大会で陳夢や王毅迪などの中国の主要選手を破り、目覚ましい成績を収めてきた。今日の国際卓球界において、早田ひなの名前は『挑戦』と『躍進』のほぼ同義語であり、彼女は海外選手の無限の可能性を証明している」と過去の実績を称賛。

 さらに、バトラとのゲームについては、2ゲーム目以降で立て直したパフォーマンスに触れ、「最終的には4-1で逆転に成功し、トップ選手の調整力とメンタルの質の高さを見せつけた」と評している。

 また、準決勝の陳夢との対戦に向け同メディアは、「早田ひなにとって新たな大きな試練であることは間違いないが、貴重な機会でもある。陳夢を番狂わせで破ることができれば、早田ひなは世界卓球界の頂点に立つのに十分であることを証明できるだろう」と主張。その上で、「早田と陳夢との対戦は、技術、戦術、心理戦など、オールラウンドな戦いになる可能性がある」と見解を示した。

 トピックの最後には、「両者がサウジアラビア・グランドスラムの女子シングルス準決勝で好プレーを見せ、ファンに素晴らしい試合を提供してくれることも期待したい」と記されており、「もちろん、決勝進出は陳夢であるべきだ」と自国代表選手の勝利を見通し、締め括っている。

 中国メディアの展望の通り、実力が拮抗している両者の激突となる。そして、早田にとっては難敵であることは間違いないものの、今大会日本人選手最後の砦として意地をみせたいところだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]