菅原:3か国ならではの面白さが出ていたのは、番組序盤の9人1チームで課題曲をパフォーマンスする「コネクトミッション」ですね。すべての課題曲が有名なK-POP楽曲だったにもかかわらず、それぞれに新鮮な質感がありました。

わかりやすい例としては、“YES or YES”(TWICE)を披露した2組の対比があると思います。経験豊富なKグループの参加者が多い「1チーム」では、主にそのメンバーたちが練習を率いたことで、細かい動きまで統一された、いわゆる「K-POPらしい」クオリティの高いステージを披露していました。

対して「2チーム」では中国でキャリアを積み、『中プ』にも出演したCグループの参加者たちが舵を取りました。ときには叱咤激励しながらチームの士気を高め、一見カオスにも思えるタレント性の高いメンバーたちの個性をパフォーマンスへとポジティブに昇華させていたと思います。

─韓国と中国、それぞれでキャリアを積んだメンバーが各グループを率いたことで、同じK-POPの楽曲をパフォーマンスしても違う印象に仕上がったということですね。松本さんは印象に残ったパフォーマンスはありましたか?

松本:個人的に良かったのは、ともにK-POPのボーイズグループの楽曲である“Pretty U”(SEVENTEEN)、“MIC Drop”(BTS)のステージです。“Pretty U”はJメンバーの表情演技やキュートさを強調したパフォーマンスが印象的で、“MIC Drop”はCメンバーの活躍が目立ちました。

いずれもK-POPではおなじみの曲でありながら、その典型からは外れたステージングや発声の魅力がプレゼンされていて、『ガルプラ』ならではの見応えが詰まっていたと思います。

また今回は言語の違いもポイントのひとつでしたが、3地域のコミュニケーションの妙が一番わかりやすく見えたのは、K・C・Jから1人ずつで組まれた「コンビネーションミッション」の3人組チームだと思います。

─韓国語が話せる日本人、中国人メンバーもいましたが、メンバー間で互いの国の言語で話しかけたりして、コミュニケーションをとっている姿が見られました。

松本:とくに“We Are”(ウ・ウォンジェ)を披露した永井愛実(J)、キム・ボラ(K)、ウェン・ヂャ(C)のチームは、お互いの言語を覚えあいながらやりとりしていて微笑ましかったです。ステージもすばらしく、『ガルプラ』の個人的なハイライトのひとつでした。

■視聴者からは批判や不満も噴出。「グローバル」と「視聴者投票」の難しさ
─そうした興味深い点があった一方で、さまざまな議論や批判を生んでいたとも思います。『プデュ』の事実上の続編としては避けられない批判もあると思いますが、この点はいかがでしょうか。