■日本の元アイドルから韓国で練習生経験のある人まで、多様な参加者が集う
─そうした差異は、今回の『ガルプラ』でも表れていたと感じますか?

松本:番組から垣間見える国ごとの個性の違いについては、番組側による演出もだいぶ入ってくるので注意が必要ではあります。たとえば第1話でフォーカスが当たったフー・ヤーニン(符雅凝)の挑発的な振る舞いなどが典型的で、Cメンバー(中華圏の参加者の総称)の個性は結構わかりやすく強調されていたと思います。

『PRODUCE 48』のときには「主張の強い韓国人、主張の弱い日本人」というステレオタイプがしばしば強調されていましたが、Cメンバーの自己主張の強さはまたタイプの違うものとして捉えられていた印象です。

─Jグループの日本人参加者にはどんな印象を持ちましたか? 日本でアイドル活動を行なっていた人から韓国の事務所出身者まで、多様なバックグラウンドの参加者がいたと思います。

松本:まず、日本のライブアイドル(ライブハウスを中心に活動するアイドル)出身者がK-POPのサバイバルオーディション番組に出ているということ自体が新鮮というか、ドリームマッチ的な面白さがありました。

元X21(『全日本国民的美少女コンテスト』出身者で構成された女性グループ。2018年に解散)の川口ゆりな、アクターズスクール広島(PerfumeやBABYMETAL、ハロプロのメンバーをはじめ数多くのアイドルを輩出)出身の桑原彩菜、元さくら学院(アミューズの女性アイドルグループ。2021年8月に活動終了)の岡崎百々子など、日本のアイドルシーンで名の通ったグループやスクール出身の参加者もいれば、元JYP練習生である坂本舞白や韓国のガールズグループ・Cherry Bulletで活動中のメイなど、K-POPファンにも馴染みのある参加者もちらほらいました。

他にもavexやEXPG、専門学校のK-POPコース、インフルエンサーやモデル分野からの参加者などなどバラエティー豊かで、素朴に自分の知らないシーンがまだ色々あるんだなあと勉強になりました。日本のK-POPアイドル志望者の多様化については『Nizi Project』でも感じていた傾向でしたが、いよいよ本格化し始めたのかなという印象です。

■K-POP楽曲のパフォーマンスに見えた、「K-POPらしさ」からの逸脱
─Kグループ(韓国からの参加者)の面々にもすでにガールズグループでデビュー経験のある参加者が何人かいました。K-POPファンのあいだでは名の知れたグループのメンバーもいましたね。当初期待していたような3か国オーディションならではの化学反応は見られましたか?