子供達に対して珍リクエストを送ったパナソニックの稲垣啓太【写真:宮内宏哉】

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トップリーグ開幕戦勝利に貢献、大声援に「勝たないといけないと思った」

 国内最高峰のラグビーリーグ、ジャパン・ラグビー・トップリーグ(TL)が12日に全国各地で開幕。熊谷ラグビー場では、ワールドカップ(W杯)日本大会で8強入りした日本代表6人を擁するパナソニック(昨季6位)がクボタ(昨季7位)を34-11で下し、白星発進を飾った。大観衆の中での一戦に、PR稲垣啓太も感動を隠さなかったが、ファンの子供達に対しては珍リクエストを送った。

 いつもの通り、表情を変えず淡々とチームを支えた。W杯を共に戦った坂手淳史、ヴァルアサエリ愛と前線でラインを組み、体を張った。マン・オブ・ザ・マッチは2トライを決めた福岡堅樹に譲ったが「トライまでのプロセスを生む目立たない部分の選手がきちんとすれば、必然と目立つ選手も出てくる。まずは自分のやる役割を遂行していけばいい。過程が我々に任された仕事」とチームをしっかり支えた。

 開幕戦は1万7722人の大観衆。試合直前、ピッチに足を踏み入れた瞬間、歓声に驚かされた。「熊谷で(ほとんど)満員というのはトップリーグ初めてじゃないですか。たくさんのファンの方が目に入って『これは勝たないといけないな』と思いました」。寒空の下、W杯に負けない熱闘を繰り広げ、ファンの思いに応えた。

 ラグビーW杯での熱狂冷めやらぬまま始まったトップリーグ。“笑わない男”として一気に知名度が高まり、「稲垣ー!」など個人名の声援も増えた。「覚えてくれることはうれしい。プレーで結果を出して、頭、印象に残るような部分が増えればいい」と話した。一方、「子供からもよく『稲垣!稲垣!』と言われる。『“さん”をつけてね』という感じはしますかね」と冗談交じりに、ラグビーに興味を持つ子供達にリクエストを送った。

 年末年始はテレビ番組等で目にする機会が多かったが、シーズンに影響が出るものは断り、しっかりトップリーグに向けて調整してきた。「コンディションを試合までに持っていくのは仕事ですから。当たり前のようにやってきた。テレビがあるからと言ってコンディション管理を怠ったことは一度もない」と稲垣。このラグビー熱を一過性のものにしないためにも、ピッチ上の活躍をファンに届け続ける。(THE ANSWER編集部・宮内 宏哉 / Hiroya Miyauchi)