大学の自主財源増大へ、産学連携に新制度の中身
大学・国研の外部に設置する子会社(民間会社)「共同研究等実施法人」(仮称)は、大学が1企業と組む「競争領域」(目的を実際の製品などにどう活用するかという領域)での応用研究の受け皿を担う。新会社への出資は大学・国研1機関にとどまらず、地域や特定領域の複数機関でも可能とする。
大学内の産学連携部局は、研究者の人件費や施設・設備の使用対価を連携企業から徴収できていなかった。新会社がビジネスとして適切に算定すれば、共同研究費の大幅な引き上げが期待される。産学連携に携わる教員は新会社の給与で優遇し、合わせて運営費交付金による大学の人件費負担も減らせる。大学・国研が受け取る収益は年度や使用目的の制限がない新財源となる。
新制度発足に向け、国立大学・国研による子会社への出資認可や、公私立大学も含む研究開発税制の優遇などの後押しも期待される。内閣府が主体となり文部科学省、経済産業省などと議論を進めている。科学技術・イノベーション活性化法や国立大学法人法の改正を20年の通常国会で成立させ、21年に施行するというのが実現に向けた最速の日程となる。
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