当時の主審がジダンのヘッドバット事件を振り返る

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 2006年のドイツW杯決勝戦。フランス代表とイタリア代表の大一番は、イタリアがPK戦で勝利した。しかし、この試合に熱狂したサポーターたちがもっとも記憶に残っているのは、ジネディーヌ・ジダンがマルコ・マテラッツィにヘッドバットをかましたことだろう。この2人はこの試合の得点者でもあった。

 この試合で主審を務めたオラシオ・エリソンド氏は、12年の歳月を経て、あの当時のことを『TEDトーク』で振り返った。19日、英『アス』が伝えている。

「あのときマテラッツィが倒れている姿が、30〜40メートル先から見えたんだ。だから試合を止めて、通信でアシスタントに何が起きたのかを尋ねた。そしたら驚いたことに、2人とも『私たちは何も見てない』と答えた」

 そのときだった。エリソンド氏が後に“守護神”と呼んだ第4審のルイス・メディナ・カンタレホ氏がこう告げたのだ。

「ひどいものだ。ジダンのマテラッツィへのヘッドバッドはひどかった。ちくしょう、ジダンがマテラッツィにヘッドバッドをかましたんだ。ビデオを見ても、俺のことを信用できないかもしれないが」。

 このときエリソンド氏が求めていたのは、その状況へのより専門的な判断だった。だがカンタレホ氏はとても感情的に場面を描写した。そして、エリソンド氏はレッドカードを提示した。

「ファールした場面に向かったときは、すでに情報を得ていた。だからジダンを退場させるつもりであそこに行ったんだ」