眼鏡レンズの染色技術を生かしてスマホケースを製作
―応用の基となった染色技術とは。
「真空状態におくと昇華する染料を、専用の紙にインクジェットでプリントし、真空蒸着機の中で染料を紙からレンズに転写させることで染色する技術だ。レンズを染色液に浸す方法と異なり、複数色での染色が可能になったほか、熟練の技術が求められる染色後の色の微調整もいらない」
「確立した染色技術を、レンズ以外のプラスチック製品で応用したいと思ったのがきっかけ。最初の製品を発売したのは2011年。『iPhone(アイフォーン)』ブームで、スマホ使用者が爆発的に増加したことにも後押しされた。スマホケースの着色方法は従来、塗装などが主流だった。当社の染色技術は、素材に直接色を染みこませることで傷による色の剥がれを防ぎ、ケースを長持ちさせることができる」
―今後の展開は。
「スマホの進歩に合わせてケースの種類を増やし、ヒット商品を生み出すことだ。また、スマホケース以外にも、家電メーカーから装飾用などで当社の染色技術を使いたいという声ももらっている。この技術には、応用の余地がまだあると考えている」
(聞き手・竹中初音)
