「8K」テレビは売れるの?シャープの答えは決まっている
8Kテレビの普及を疑う声も根強く残るが、中国メーカーなどは8Kテレビの開発を急いでいる。また一部のハリウッド映画は8Kカメラで撮影され、3月に発売する人気ゲーム「ファイナルファンタジー15」のパソコン版も8K映像に対応する。8Kコンテンツが相次ぎ登場する見込みで「潮目が変わった」と、喜多村氏は手応えを感じる。
競合相手が8Kテレビを投入すれば、競争も厳しくなる。だが、シャープ創業者の早川徳次が説いた、「他社にまねされる製品を作れ」を掲げるシャープにとっては「歓迎すべきこと」(喜多村氏)。競合製品が増えた方が、世間の関心が集まって市場が拡大する期待もある。
画面を間近で見ると、フルハイビジョンテレビでは画質の荒さが目に付くが、8Kテレビでは滑らかさを維持できる。しかも8K映像は、脳が実物と勘違いすることから、立体的に見える。「人間の視野角を超えるくらいに間近で見れば、仮想現実(VR)のような没入感を得られるかもしれない」(同)と話す。高精細な映像を表現できる8Kは、テレビの楽しみ方を一変させる可能性がある。
<製品プロフィル>
海外では中国で発売済みで、2月に台湾、3月に欧州で発売する。フルハイビジョンや、その4倍の解像度の4Kを8K相当に高画質化する「アップコンバード」機能を搭載した。8Kの映像コンテンツでなくても高画質映像を楽しめる。8Kの業務用カメラも発売しており、8Kコンテンツを作成する環境も整えつつある。
(文=大阪・平岡乾)
