日本メーカーの牙城になりつつあるスエード調の人工皮革
ウルトラスエードは東レの独自技術で多彩な商品展開が行われ、新規用途の開拓も進む。車の内装材に加え、近年はスマートフォンのケースカバーやヘッドホン部材などの家電分野(写真)でも需要が拡大している。同製品ともう一つのスエード調人工皮革「アルカンターラ」を合わせた東レの高級人工皮革の世界シェアは5割を占めるという。
人工皮革はマイクロファイバーを使い不織布ベースだが、スエードタイプとヌバック(銀面)タイプ、エナメルタイプがあり、量的には銀面タイプが凌駕してきた。
しかし、最近はスエードタイプが欧米などで中高級車向けカーシートを中心に需要増が目立つ。取り扱いやすさに加え、天然皮革の品不足による価格高騰が背景にあるようだ。
人工皮革の世界生産能力は年約3億平方メートル強、そのうちの10-20%がスエードタイプと推定される。取り分けスエードタイプは、東レグループと旭化成グループを中心にした日系合繊メーカーが、中高級ゾーンにおいて世界シエアで50%以上を占める。
