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 パソコンの前に座り、E-メールやチャット、ブログを通して誰かと会話する時、もはやそれは本当のコミュニケーションとは呼べない。人と人の間にテクノロジーの層が挟みこまれるわけだから。身体的接触がどんどん希少になってきている世界で、愛の観念はその意味を失われてしまうのではないだろうか?――。そう語るジョナサン・モストウ監督がブルース・ウィリスを主演に迎え、今年1月に公開されたハード・アクション超大作「サロゲート」。早くも5月21日には、同作がブルーレイディスク、DVD、microSDで登場する。

 原作者のロバート・ヴェンディティが物語の設定を思いついたのは、オンライン・ゲームに熱中する人々の行動を研究した一冊の本から。「彼らは実生活の自分と、ゲーム上の自分を同一化し、時には仕事や結婚生活さえも失ってしまう。自分以外の何かになりたいと思うのは、人間の根本的な願望のひとつです」とヴェンディティは回想する。人間に代わって社会生活のすべてを代行するロボットであり、永遠の若さや男らしさといった理想の見た目を実現する、言わば整形手術の代わりとなる部分も担う存在として“サロゲート”は誕生した。

 人間に代わって、社会生活のすべてを代行するロボット“サロゲート”が可能にしたのは、犯罪も、苦痛も、恐怖も存在しない理想の世界…。しかし、安全で完全だと信じられていたユートピアに、起こるはずのない殺人事件が。その事件を機に、テクノロジーが生んだ完璧で安全な究極の社会には秘められた大きな陰謀があることが分かる…。

 本作は、ブルース・ウィリス主演最新作、「ターミネーター」の実力スタッフ陣制作による、サスペンス要素溢れるハード・アクション超大作。監督は「ターミネーター3」のジョナサン・モストウ、原作はアメリカで大人気のグラフィックノベル・シリーズ。ロボット工学が急速な進化を遂げた近未来で、苦痛も犯罪もストレスもない、ユートピアの隠された真実を暴くため、そして、世界を救うためにひとりのFBI捜査官、またしてもこの男、ブルース・ウィリスが立ちあがる。

サロゲート」ストーリー
 ロボット工学が急激な進化を遂げた近未来。人間のあらゆる社会活動を代行する“サロゲート”と呼ばれる身代わりロボットが開発され、人類は自宅からサロゲートを遠隔操作するだけで、リアルな現実世界に生身の肉体をさらす必要はなくなった。アクシデントや犯罪によって危害を加えられても、サロゲートが破損するだけで、使用者には何の影響もないのだ。しかし、起こるはずのない殺人事件がこのユートピアに暗雲をもたらす。あるサロゲートが破壊され、後頭部にはめ込まれたIDチップは黒焦げになっていた。そして、同時に持ち主であるオペレーターが操作をするスティムチェアーの上で、眼球破裂して死亡したのだ。サロゲートへのダメージが使用者に及ぶとなると、この社会システム全体が破滅してしまう。捜査を開始したFBI捜査官グリアー(ブルース・ウィリス)は、サロゲートを開発したVSI社に事件の謎を解く鍵があると推理する。しかし、グリアーの想像を遙かに超える恐ろしい陰謀は、サロゲート社会全体を破滅へと誘うカウントダウンをすでに開始していた。

人類とサロゲート、待ち受ける未来は、共存か、断絶か―。

映画【サロゲート】オフィシャルサイト
サロゲート - 公開情報