――ブログには全国のライブ会場でコスプレしているお客さんの写真もアップされていましたが、お客さん自身がライブに参加して楽しんでいる雰囲気がすごく伝わってきますよね。コスプレって未だにヲタク文化的な捉え方をされている方も少なくはないかと思いますが、中川翔子さんみたいな有名な方がやられていると、世間の認知度が上がるというか、きっと勇気を与えられる人もいる気がします。10月24日には自身初の日本武道館でのワンマンライブも控えていますが、今から考えていることはありますか?

中川:初めてコンサートをやらせて頂いてから2年経っていないんですけど、やっぱり最初のコンサートはもう踊りも全然できないし、自分のオリジナルの歌があんまり無い状態で、「どうしよう!?」みたいな感じだったので。会場に行くまで本当に不安で帰りたくて逃げたくて「もうダメだ!死んじゃうかも」ぐらいの感じだったんですけど、会場に行ったらコスプレしたファンの人が渋谷に溢れていて、「なんだ、それは!」みたいな感じで(笑)。イベントとかではチラホラいたんですけど、コンサートになると2千人とか規模が違うぐらいコスプレの人がムチャクチャいて、しかも手作りとかが結構多くて(笑)。ちょっとカルチャーショックで「コンサートって、もう何でもアリなのかもなぁ」って。一回しかないし、好きなこと爆発させる時間にして、みんなで「今、生きている時間が全力で楽しい」というのを共有できたらいいのかも?って、すごく楽になって本番は楽しくできたんです。

全国ツアーになるとまた増えて(笑)。「初めてコスプレします」みたいな人もどんどんグレードアップしていって、私の衣装を見てすぐ憶えて翌日に作って来る子とか、合わせでドラゴンボール何十人もとか(笑)。特に今年のツアーのコスプレ率がハンパなくて、コスプレかピンクのハッピか、みたいになってきて。別に「コスプレしてきて」とも全然言ってないんですけど、みんながそれぞれに。すごく可愛い女の子とか、多分「コスプレなんかしたことなーい」みたいな子もするようになっていて(笑)、楽しいからやっている感じですよね。もう、なんて素晴らしい生き方をするんだ!と。この瞬間を自分で全力で楽しむための攻略法として、コスプレをしているんだなと。

同じ趣味の人同士、みんながすごく仲良しで、変なマナーの悪い人とかもいないし、すごくビックリですね。みんながコンサートの形式を変えて、独自にしてくれているというか。なので、やっぱり武道館でも、ちょっと楽しみにしちゃいますね。武道館至上、一番多いコスプレの人数みたいな。他のコンサートに行くと、意外とコスプレってそういないので。それが当たり前なんですけど、それにビックリしちゃって。もちろん「コスプレはちょっと…」という人は気にせず、私服でもいいと思います。楽しければ何でもOKですね!

――今回もまた一つの夢を実現されましたが、“貪欲”な中川翔子さんとしては、まだまだ夢は尽きませんか?

中川:いっぱい、ありますねー(笑)。夢って妄想しちゃうとキリが無いけど、妄想するのはタダなので。友達と話している瞬間でも、お仕事をしていても、毎日新たな発見があったりするので。ネガティブさは大体変わっていないんですけど(笑)、それ以上のポジティブを、コンサートで出会ったみんながくれて。コンサートが始まってからの2年ぐらいで、性格もどんどん変わってきているので。これで終わりとかにしないで、この“貪欲ドリル”の先にはまだまだ色んな夢を持っておきたいですね。目の前の夢では香港でのライブが叶うので、香港でいっぱいライブができる人になることと、自分で漫画の原作・脚本・キャラデザ・声優・歌の魔法少女アニメを作りたいですね(笑)。

――最近は「pixiv」にもよく投稿されてますね。

中川:ガンガンしてます!上手い人が多過ぎて、なかなかランク入りとかできないですけど、デイリーランク24位に入って、すごく嬉しかったです(笑)。

中川翔子 - アーティスト情報
劇場版ポケットモンスター ダイヤモンド&パール/アルセウス 超克(ちょうこく)の時空へ - 作品情報

恋活遊園地 - 東京ドームシティ公式サイト
「しょこたん」のイラスト - pixiv

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