解任から4ヶ月、シュスター前R・マドリー監督がMARCA紙のインタビューに応じた。この中でシュスター氏は、カルデロン元会長の選手獲得を痛烈に批判している。まず、セビージャ戦敗戦後(3−4)後の「カンプ・ノウで勝つのは不可能」というコメントについて、「あれはプレッシャーをなくすためのコメントだった」と明かしている。

 そして、シュスター氏が望んでいた選手獲得については、「欲しかった選手は一人も連れてきてくれなかった」と暴露している。C・ロナウドの獲得についても、「彼は高額だったからもし獲得すればもう一人くらいしか獲得できないと分かっていた。でもC・ロナウドが来ないことになったから誰か獲得できると思っていたけど結局誰も来なかった」と続けた。シュスター氏によると、「C・ロナウドは別に最優先ではなかった。クラブが欲しかっただけ」だそうだ。

 選手獲得については、「お金がなかった」を理由に全てが失敗に終わってしまったというシュスター氏。ビジャの獲得についても、「ミヤトビッチに聞いてくれ」と語る。内部分裂が改めて浮き彫りとなったこのシュスター氏のインタビュー。フロレンティーノ・ペレス氏が会長に就任すればC・ロナウド獲得は実現するかもしれないがスター選手集め路線は変わりがなさそうだ。それにしてもカルデロン元会長には呆れるばかりだ。R・マドリー会長にはフットボールとクラブ経営の本質をしっかりととらえた人材が必要であろう。

(スペイン通信)