女子高生たちは、友達に誘われて撮影会のモデルになるコが多いという。もちろん17歳以下のコが大半を占める。
 「18歳だとこの業界は“おばさん”扱い。撮影会のモデルになっているコは、スタイルがものすごくいいの。だから18歳過ぎるとAVに行くコも多い。秋葉原のアイドル撮影会の主催者から、『個撮(個室撮影)をやってくれ』と言われたら、それは『客が君を買いたがっている』という合図なの。ただ、そうしたJKのやばいサービスについて、主催者は関知しないことになっているから、『個撮』での交渉で断るコもいる。でもこの間、撮影会がらみで警察に引っ張られたコがいたみたい。じゃあ警察の目が光る秋葉原じゃなくて新宿あたりでやればいいという話もあるけど、やっぱ“JKの聖地”は秋葉原なんでしょうね。今も電気街を制服で歩いているだけで、おじさんが『君、どこまでできる?』って声を掛けてくるから(笑)」

 ちなみに“ホンバン”をやるとなった場合も、電車で上野まで移動してシケ込むとのこと。
 「最近『中学生はいないのか?』というオーダーをしたロリコン親父の話を友だちづてに聞いた。もし秋葉原が“チューボー”を買う街になったら、女子高生なんて価値がなくなっちゃうよ。撮影会だってそう。そうした流行の変化は、秋葉原の場合は特に早いんです」

 店やイベント会社が裏オプションをやらせていたとしたら、間違いなく児童福祉法違反だ。しかし、今や“責任”は女子高生本人たちに押し付けられようとしている。
 根本の問題は、罰せられるべき大人たちがますます小汚くなっていることに尽きる。

 また、夏休みの女子高生が手を染める犯罪で最も多いのは、昔も今も「万引き」だ。それはまさに“ゲーム感覚”と言っていい。
 『万引きGメンは見た!』(河出書房新社)という著著がある万引きGメン・万引き対策専門家の伊東ゆう氏が語る。
 「女子高生たちは、例えば友達にお菓子とかコンドームとかを配るというような遊び感覚で万引きをしに店にやって来る。まったく悪びれた様子はなく、2人組で1人が見張り役をやり、店ごとに防犯カメラからの死角を、先輩や友達から聞いて研究したりと“出来心”というにはあまりにも罪の意識が薄過ぎます」

 この夏休み、伊東氏は1日に2、3人の女子高生を捕まえたという。
 「僕が見張るのは主に大型のスーパーですが、万引きする女子高生たちの第一の目的は、単純にお小遣いをセーブしたいということだけでしょう。万引きの現場を押さえられても、とぼけたりタメ口で『ナニもしてねーよ』と抵抗したり、かと思えば『触るなよ、この変態!』と逆切れしたり、色仕掛けなのか胸元を見せ付けるような姿勢を取ったりもします」

 実にしたたかと言うべき女子高生の常習万引き犯。
 「現場を押さえて捕まえようとすると『どこに連れて行くんですか!』と叫ぶスレたコもいますし、泣き出してひと言も話さないかと思ったら、自力で弁護士を呼び『これ以降は弁護士を通して下さい』と突っ張るコもいました」

 伊東氏によると、今は万引きしたコの親を呼び出したり、学校に連絡をしたりはしないという。
 「モンスターペアレンツみたいなのが来て『人権問題です』とかやられても困りますし、僕らのせいで学校を退学になったとして提訴されても困りますから。万引きをしたコがいたら、警察に引き渡すだけですよ」

 女子高生たちの“実態”から目を背けてはならない。周りの大人たちが翻弄されるようでは、子供たちを守ることなど不可能だ。