Raspberry Piに最適化した「Raspbian」OSリリース、Webブラウズデモ(動画)
Raspberry Pi ではプロセッサのアーキテクチャが古い関係からOSには armel版(≒互換版)のDebian Squeeze などが使われてきましたが、せっかく載せている浮動小数点ハードウェアが眠っている状態でした。Raspbianではこのハードウェア浮動小数点演算を有効にすることで、Web ブラウズを始め全般に速度が向上します。
動画はRaspbian 開発者の1人 Dom 氏による Midori ブラウザを使ったWeb ブラウジングのデモ。OSはRaspbianを使用。JavaScript を使用したサイトや縦に長い Raspberry Pi 自身のサイトもそこそこ速く表示されることがわかります。
ただし Dom 氏はRasberry Pi をオーバークロックして、もともと700MHzのところを1GHz で動かしています。オーバークロックは保証の範囲外。
また、Adam Armstrong 氏は今回の Raspbian によるパフォーマンス向上に関してベンチマークを取り、ハードウェア浮動小数点の利点について自サイトで説明しています。Debian にはローエンドハードウェア用で ARMv4 命令セットと浮動小数点演算をハードウェアでもソフトウェアでも同じコードでサポートできる armel と、ハイエンドハードウェア用で ARMv7命令セットとハードウェア浮動小数点演算をダイレクトにサポートする armhf という2種類の ARM アーキテクチャがありますが、Raspberry Pi のARM11(ARMv6命令セット)ベースSoCには浮動小数点演算コプロセッサ VFPv2 が搭載されているので、 Raspbian はハイエンド用である後者の armhf を使用しパフォーマンスが上がっているとのことです。
実際 ARM11プロセッサとはどういうものかというと、たとえば iPhone3G に使われているちょっと古い CPUアーキテクチャです。最近のスマートフォンでは これより性能の高い ARM CORTEX A(ARMv7命令セット)が使われていたりします。
Adam氏のベンチマーク記事はこちら。
