状況的に見て、大津市の子供の自殺事件が、いじめと関連性があるのは明白だ。教育委員会が、まともな教育者の集まりであったなら、証拠の有無は問題にせず、状況、人間関係をもとに調査を徹底的に進めて、明るみに出すべきだった。そして教員の責任を自ら明確にすべきだった。

子供にアンケートを取った時点で、教員が子供に責任転嫁を図ったことは明白だ。そして、何とか自分たちの身分や権威を守ろうとしているのも明らかだ。

そういうカビの生えたような保守主義、対面主義が、いじめをはびこらせる。

大津市教育委員会は、完全な「死に体」である。大津市も、教委を擁護しては自らの体制が危うくなると、再調査を依頼した。

子供の死の無念を晴らそうと市教委に掛け合い、警察に掛け合い、受け付けてもらえなかった親の無念はいかばかりかと思う。かたき討ちが今の世に存在すれば、とさえ思う。

卑小なテクニックレベルでいうと、大津市は「初動」に失敗した。しかしその根底には「いじめ」に対する認識の古さ、あるいは人権に対する意識の鈍感さがある。教育にはふさわしくない組織だったと言えよう。

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