【仏国ブログ】フランスで増加する中国人留学生「語学力に疑問視」
フランスの大学における中国人留学生の数が、ここ数年増加している。現在は、国籍別留学生数においてモロッコに次いで2位。今後も増加が見込まれている中国人留学生だが、フランス国内では、受け入れに疑問の声も上がっている。
フランスの高等教育機関への中国人留学生受け入れは、シラク前大統領政権下で始まった。4日に行われた仏中首脳会談では、サルコジ仏大統領がフランスには約3万人の中国人留学生がいると、仏中の結びつきの強さを強調するとともに、これを倍増させると発言。今後、10年単位で倍増させる計画があるとされている。
仏フィガロ紙によると、現在のフランスの高等教育機関における留学生の出身国は、中国以外では、モロッコ、アルジェリア、チュニジア、セネガルで、フランス語が主要もしくは第2言語として学んでいる国の学生が多い。一方、中国の学生は大学入学までフランス語を学んでいない場合がほとんどで、ここから既に格差が生じていると伝えている。フランス語能力を確認するための面接においても、中国人学生は質疑応答集を作成して準備していることから、実際の語学力が判断できないといった問題もあると記している。
また仏ルポワン紙は、中国人学生の学力を問題視している。記事では、入学試験が厳しい中国の大学に入学できなかった学生が海外に流出する傾向を伝えている。その結果、フランスの高等教育機関で学ぶ中国人学生の学力レベルは、他国からの学生よりも一般的に低い傾向にあると報じている。
これらの記事には、さまざまなコメントが寄せられている。多くはフランス語が出来ない学生が、高度な内容の授業を理解できないのではと疑問視している声が多い。ほかに「中国人留学生は実際にフランス語を話さず、中国人同士で固まっている」「同じゼミに所属する中国人学生たちの学力は低いようだ」という意見が見られる。
一方で、「中国人学生が選択するのは理系の科目であることが多いため、フランス語の能力はさほど重要ではない」とする意見や、「中国人留学生の受け入れは、文化交流になるし、学生たちから教わることも多く、大学にとってプラスの面もある」と肯定的な意見が上がっている。
フランスの教育機関には、在籍する生徒に対して政府から補助金が出ており、これには留学生も含まれる。高等教育機関の水準に達していない中国人留学生が、今後も増加すれば、中国人留学生を受け入れることに対して、批判も出るだろうという見方もある。(編集担当:山下千名美・山口幸治)
■最新記事
【仏国ブログ】中国人留学生、フランスの大学への不正入学に厳しい批判
【仏国ブログ】フランスでは知られていない、日本の「妖怪」とは?
【仏国ブログ】中国の飼い犬1匹政策、「反民主的で思いがけない政策」
【仏国ブログ】日本の日常生活のシステム「技術を活用し、合理的で便利」
【仏国ブログ】日本のトイレットペーパー不要の「温水洗浄便座」で、エコに貢献
