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熊本県の各地に大きな被害をもたらした最大震度7の地震イオンモールで起きた爆発事故では、店舗の従業員7人が犠牲に。地震発生から爆発までのおよそ1時間20分の間に、店内にいた客およそ3000人は全員、外に避難しました。当時、中にいた客や従業員の証言から、行動を紐解きます。

■2階の映画館から避難した親子


最初に証言してくれたのは、30代の母親と小学3年生の娘の親子です。当時、2階の映画館にいて、揺れが収まるまで子どもに覆いかぶさっていたといいます。

避難した親子(小学3年生)
「また大きい地震が来ると思って映画館から外に逃げたのでそれが怖かったです」

地震の後、従業員に誘導されて非常階段で1階へ向かいました。地震からおよそ10分後に、外に避難できたということです。

避難した親子(30代)
「(従業員は)自分の持ち場でみなさんそれぞれ避難誘導しているところを見かけました。お客さんたちを逃がすために一生懸命、避難誘導されてていたと思う」

別の客が午後4時半ごろに2階の映画館の前で撮影した映像では、警報音が鳴る中、従業員が「おケガある方いらっしゃいますか?」「慌てず落ち着いて」「こちら行くと外に」などと声をかけ、客を下の階へと誘導していました。

■1階スーパーで3人の孫と買い物

次に証言したのは、3人の孫と一緒に買い物に来ていた60代の客です。1階のスーパーで買い物を終えた直後に地震が発生しました。

避難した客(60代)
「食料を買って、精算が終わって品物を置く台の前で地震にあいました。食品を置く台の下が空洞だったのでそこに子どもたち3人をバッと入れてかがんでいました」

「従業員が来て『お子さんたちは私たちが連れて行きます』と。素早かったです、誘導される方が」

従業員に促され、避難を開始し、地震から10分以内に店の出口までたどりつけたといます。

避難した客(60代)
「また震えが来て、もうどうやって帰ったかわかりません。(従業員が)来てくれて私は助かりました」

■「ビブスで誰に聞けばいいか分かった」

当時、1階の書店にいたという20代の男性も証言しました。

――避難した時の現場の様子は

避難した客(20代)
「ビブスを着ていたのでどなたの説明を聞いて動けばいいのかはひと目で分かりました。それぞれが『分からないことは私に聞いてください』『駐車場の出入りで分からなかったら私』と。役割分担をすごくしていました」

■「数十秒早かったら命なかった」

スムーズに避難した人がいる一方、爆発に巻き込まれる寸前だった人もいました。この日、1階のイベントスペースで働いていたという20代のスタッフです。

20代のイベントスタッフ
「ちょうど接客対応中のときに地震が起きて」

地震が起きた後、車で避難しようとしていましたが、駐車場の入り口がかなり渋滞していて、車が出られる状況になかったといいます。渋滞を避けるため、爆発が起きた場所の方向に車を走らせたその時、目の前で爆発が起きました。現場から離れる際に撮影した写真を見ると、白い煙が立ちこめていました。

20代のイベントスタッフ
「数十秒早かったら、自分がその場所にいたので巻き添えを食らっていた可能性があります。命なかったのかなと」

■「戻りたくない」と建物内に戻らず

従業員の中にも、爆発に巻き込まれそうになった人がいました。当時、1階で勤務していたという専門店の従業員です。地震発生からおよそ2分で客の避難誘導を完了させた後、自分も避難したといいます。

その後、上司から「店の状況が知りたい。写真は撮っている?」と報告を求められました。不安はありましたが、この従業員は再び建物の中へ入りました。

そして爆発の直前、別のスタッフから店のセキュリティを確認してきてほしいと連絡を受けましたが、「戻りたくない」と話して外に留まったといいます。その直後、爆発音が聞こえました。従業員は取材に対し、「戻らなくてよかった」「怖かった」と当時を振り返りました。

イオンによれば、社内ルールでは「一旦避難した者は館内に入らない」ことになっていたということです。

(8月1日放送『追跡取材 news LOG』より)