藤川監督(C)共同通信社

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 前半戦を巨人と同率首位で終えた阪神。前半戦終了時に2球団が同率で並ぶのは、セ・リーグ史上初。

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 昨季は2位のDeNAに9.5ゲームの大差をつけていたが、今季の優勝争いは最後までもつれそうだ。

 藤川球児監督(46)は後半戦に向けて、「やっぱり我慢すること。期待してあげること。それから諦めないこと。勝っていてもおごらないこと。ここに尽きる」と力を込めたが、前半戦の戦いぶりを見ていると「焦り」や「肝っ玉の小ささ」が透けて見える。

 ひとつは4月26日に左手首を骨折した近本光司(31)の早期復帰だ。

 そもそも全治は発表されていなかったが、7月7日に二軍戦に復帰するや、わずか3試合10打席に立っただけで同11日に一軍昇格。

 以降の14試合は56打数14安打、打率.250、0本塁打、1打点と精彩を欠いている。

「今後は調子を上げていくでしょうけど、復帰前と比べて左手への負担を減らすような打ち方、フォームになっているように映る。復帰後はなかなか打球が前に飛ばなかったのを見ても、藤川監督はおそらく、近本が完全に復調する前の段階で、一軍に戻したのではないか。近本は、佐藤輝、森下らと並ぶ打線の中核を担う。ヤクルトも含めた熾烈な首位争いを繰り広げる中で、早期の一軍復帰を求めた可能性はあるでしょう」(ライバル球団のスコアラー)

 優勝争いの最大のライバルである巨人への意識過剰ぶりも気になるところだ。

 25日の同戦(甲子園)で佐藤輝が約2年ぶりとなる死球を受けたことで試合後、藤川監督は「セで一番死球が多いのが巨人ですから。あのあたりは当然わかっている。明日いい勝負をしましょう」と、相手ベンチを挑発するような発言をして大きな波紋を呼んだ。

 たしかに巨人の与死球44個はリーグ最多ではあるものの、阪神もその日、捕手の大城に2死球を与えていた。ネット上では巨人ファンのみならず、阪神ファンからも「まずは謝罪すべき」との声が噴出。翌26日の同戦では大山が死球を受ける始末だった。

 阪神は今季、近本、前川が死球による骨折で長期離脱したこともあり、藤川監督が神経をとがらせているのは理解できるが、指揮官が短気で冷静さを欠いた言動をすれば、選手が浮足立ちかねない。

 接戦の弱さも不安要素だ。

「阪神は前半戦終了時の得失点差がプラス52点。一方の巨人はプラス5点しかない。にもかかわらず、同率で並んでいるのは、1点差試合の勝率の差です。阪神の14勝18敗に対し、巨人は21勝12敗。逆転負け23回もリーグで2番目に多い。本来なら巨人をもっと突き放していてもおかしくない」(同)

 昨季は盤石だった救援陣は、防御率0点台だったセットアッパー・石井が開幕から故障で離脱したうえ、勝ちパターンの及川(防4.79)、桐敷(7.04)が揃って不振。岩崎(3.00)も万全とはいえないが、救援陣の不調を差し引いても、藤川監督の采配、選手起用を疑問視する声は少なくない。

 前監督の岡田彰布オーナー付顧問はテレビ解説や番組でたびたび、采配や選手起用に対して苦言を呈している。交流戦で6勝12敗と大きく負け越した直後には選手起用に関して、「いろんなことやり過ぎて、崩れてる感じするわ」と指摘。ネット上ではファンによる「打順をいじり過ぎ」「代打、代走の根拠が不明」などと不満の声が散見される。

 馬なりで独走優勝を果たした昨季とは違い、接戦の今季は指揮官の監督力が大いに問われる。不安は尽きないというわけだ。

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 記事本文中にもあるが、藤川監督の巨人への対抗心は凄まじい。ある公の場では、酒も手伝ってか「ただならぬ発言」を口にしたこともあった。球団は報道陣に当該部分の掲載自粛を要請したため、それが世間の目に触れることはなかったが──。藤川監督はいったい、何を語っていたのか。●関連記事 【もっと読む】阪神・藤川監督が酔っぱらって口を衝いた打倒巨人「怪気炎」 では、それらについて詳しく報じている。