【新NISA】「1200万円」を運用するなら「ボーナス120万円×10年間投資」「月2万5000円×40年積み立て」の場合“元本は同じ”でも、どれだけの差になる? 資産額を比較

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夏のボーナスをきっかけにNISAを始めようと考える人の中には、「まとまったお金を早く投資したほうがいいのか」、それとも「毎月コツコツ積み立てたほうがいいのか」と悩む人も多いでしょう。   今回は、どちらも元本1200万円となる「毎年夏のボーナス120万円を10年間投資し、その後30年間は運用のみを続けるケース」と、「毎月2万5000円を40年間積み立てるケース」を比較します。   年率5%で運用できたと仮定した場合の資産額をシミュレーションし、投資タイミングの違いが資産形成にどのような影響を与えるのかを解説するので参考にしてください。

同じ元本1200万円でも投資するタイミングによって結果は変わる

どちらも投資する元本は1200万円ですが、お金を市場へ投入するタイミングが大きく異なります。
「ボーナス投資」では、10年間で元本1200万円を投資し終え、その後は追加投資をせず30年間運用を続ける方法です。
「積立投資」は、40年間にわたり毎月2万5000円ずつ投資するため、お金が市場で運用される期間は投資した時期によって異なります。最初に積み立てた資金は約40年間運用できますが、最後に積み立てた資金はほとんど運用期間がありません。この違いが、最終的な資産額に影響します。

シミュレーションすると最終的な資産額はどう変わる?

それでは、年率5%を複利運用できたと仮定して比較してみましょう。今回は、図表1の条件で比較します。
図表1

条件に基づいて筆者作成
上記は、実際の運用成果を示すものではありません。しかし、複利効果だけでなく、投資を始める時期の違いが資産形成に与える影響を理解するための参考になります。
 

ボーナス投資は複利が働く期間が長い

毎年120万円を10年間投資し、その後30年間は追加投資せず運用を続けた場合、運用開始から40年後の資産額は約6523万円となりました。
このケースでは、最初に投資した120万円は約40年間、最後に投資した120万円でも約31年間運用されます。多くの資金が長期間にわたって複利で運用できるため、大きな資産形成につながっています。
 

積立投資は時間分散のメリットがある

一方、毎月2万5000円を40年間積み立てた場合、運用開始から40年後の資産額は約3815万円となりました。
積立投資では毎月一定額を投資するため、価格が高いときには少ない口数、価格が安いときには多くの口数を購入することになります。購入価格を平均化できるため、一度にまとまった資金を投資する場合と比べて、高値づかみの影響を抑えやすいのが特徴です。
しかし、最後に積み立てた資金は運用期間がほとんどないため、ボーナス投資のように長期間複利を活用できません。今回のシミュレーションでは、同じ元本1200万円でも、早い段階で資金を投資したボーナス投資のほうが最終的な資産額は約2708万円多いという結果になりました。
もちろん、実際の投資では相場が常に右肩上がりで推移するとは限りません。そのため、シミュレーション結果だけで判断するのではなく、家計の状況やリスク許容度も踏まえて、自分に合った投資方法を選ぶことが大切です。

ボーナス投資と積立投資はどちらが向いている?

資産額だけでなく、リスクや家計への影響も踏まえて検討する必要があります。
 

ボーナス投資が向いている人

ボーナス投資は、まとまった資金を早く市場へ投入できる点がメリットです。そのため、一般的には早く投資を始めるほど複利の恩恵を受けやすくなります。
一方、投資直後に相場が大きく下落すると、一時的な含み損も大きくなりやすい点には注意が必要です。また、ボーナスをほぼ全額投資してしまうと、急な出費に対応できなくなる可能性もあります。
 

積立投資が向いている人

積立投資は、毎月一定額を購入するため、価格が高いときには少なく、安いときには多く購入する「時間分散」の効果が期待できます。
また、一度に大きな資金を準備する必要がなく、家計への負担を抑えながら資産形成を続けやすい点も魅力です。そのため、投資経験が少ない人や価格変動に不安を感じる人にとっては、心理的な負担が小さい方法といえるでしょう。

資産額だけでなく、自分に合った投資方法を選ぶことが大切

今回の条件では、早い段階で投資したボーナス投資のほうが資産額は大きくなりました。ただし、これは投資資金を用意する期間や投資タイミングが異なる条件で比較した結果であり、どちらが適しているかは家計やリスク許容度によって変わります。
NISAで資産形成を成功させるために重要なのは、「最も増える方法」を探すことではありません。自分の収入や家計、リスク許容度に合った方法を選び、長期・積立・分散の考え方を意識して無理なく投資を続けましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー