横浜・織田、自己最速157キロ!6回0/3を無安打零封“王手” スカウト「1位でないと獲得できない」
◇第108回全国高校野球選手権 神奈川大会準決勝 横浜4−0慶応(2026年7月24日 横浜)
今秋ドラフト1位候補の横浜の織田翔希投手(3年)が24日、慶応との準決勝で自己最速を3キロ更新する157キロをマークした。23年夏の決勝で敗れた相手に、6回0/3を無安打無失点、5三振4四球と封じ込み、150キロ超を42球も投げ込む異次元の投球で決勝進出へ導いた。チームは県内38連勝。4季連続の甲子園出場を懸けて、26日の決勝は桐光学園と対戦する。
常識を超えた発想で「横浜高校史上最速」に到達した。織田の転機は昨夏。U18日本代表に選ばれた先輩の奥村頼人(ロッテ)を通じて、健大高崎の石垣元気(ロッテ)に「平均球速を上げたい」とチームの枠を超えて相談した。春夏甲子園大会タイ記録の155キロを投げた速球王はガキ大将気質。最初は「お前ならば大丈夫」と適当にかわされたが、食らいつくと「握力を鍛えろ」の一言を授かった。砂が入った3キロのボールを授業の合間も握り続けると、球速が上がり始めた。
最後の夏に「松坂大輔2世」の殻を突き破った。23年夏の決勝で敗れた慶応との準決勝に先発し、6回0/3を4四球で無安打無失点5三振。2回2死で本人も「びっくり」の自己最速3キロ更新の157キロを2度マーク。初回から3回途中まで直球は15球連続で150キロ台が続き、全48球中42球も150キロ超の異次元ぶり。3年前のリベンジを果たし決勝進出に導き「3年間の集大成。楽しい気持ちがありました」と笑った。
2回から右足をつった影響で7回先頭の3球目で降板するも、衝撃は色あせない。ネット裏ではドジャース、カージナルス、阪神など日米16球団が視察し、ロッテ・中川隆治スカウトは「高校生で頭一つ抜けている。1位でないと獲得できない。あとは何球団競合になるか」と予想した。
2年時の選抜優勝など華々しい実績の陰で、1年秋をピークに「伸び悩んでいる」ともがいた。だからこそ「人から得たい。1個上の投手でNo・1の投手で、球速が速い」と、常時150キロを投げられる石垣元の連絡先を手に入れ、力強く投げ続けられるピースを継承。昨夏から5キロの球速アップを果たした。
県内38連勝で4季連続の甲子園まであと1勝。村田浩明監督が「大谷翔平の翔、佐々木朗希の希。愛される2人のような投手になってほしい」と願う逸材が26日、自身4度目の甲子園出場に挑む。(柳内 遼平)

