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県教育委員会はきのう、県立高校の再編案を公表し、伏木、大門、富山西の3校を2030年度末で閉校とする方針を示しました。方針の発表を受けた地元では、高校がなくなることでの暮らしへの影響を心配する声などが上がっています。

高岡市伏木の住民 80代女性
「すごく寂しいねえ」
70代女性
「やっぱり高校生がここ、朝、ザワザワザワと言うて通っていく、この風景見ているだけでも元気が出るというか、もらえるというか」

県教育委員会はきのう公表した県立高校の第1期再編案で、高岡市の伏木高校、射水市の大門高校、富山市の富山西高校の3校を2030年度末に閉校とする方針を示しました。2029年度から生徒の募集を停止し、現在の中学2年生が最後の入学生となります。

この3校を選んだ理由について、県教委は「通学の交通アクセス」や「直近5年間の志願状況」などを挙げています。

3校の今年度の一般入試志願倍率は、伏木が0.29パーセント、大門が0.77パーセント、富山西が0.44パーセントと、いずれも定員を下回っています。

このうち、伏木高校は1927年、伏木町立伏木商業高校として創立し百年の歴史があります。港町らしく、かつては「貿易科」があり、2005年には県内唯一の「国際交流科」を設け、生徒は第二外国語として韓国語、中国語、ロシア語のいずれかを学ぶなど、国際的な活動が盛んな高校です。

校舎は、地域と海を望む高台にあり、閉校の方針が出たことを受け、影響を心配する住民もいました。

70代女性
「一番心配なのは、氷見線が存在するかどうかということ。高校生で持っている(維持できている)かなあというくらいに人が乗っていないもんだから。今から歳いくから、なおさら電車とかそういうもの(公共交通)が大事になってくるし」
70代男性
「いやあ、実はうちの長男が伏木高校の卒業なんですよ、だから、非常に親近感があって、先日の能登半島地震の時もあそこ(伏木高校)へ避難してね、一夜を過ごしとったんですけど、それがなくなる、うーん、寂しいね」

伏木高校と同じく閉校の方針が示された大門高校。1986年開校の県内で最も新しい「普通科単独校」です。

県内高校で唯一の「情報コース」を設けるなど、情報教育に力を入れてきました。地域の住民はー。

近所のガソリンスタンド
「とにかく本当寂しいの一言に尽きますかね。どうかこの校舎だけは残して、何か新しい形で子どもたちのために使ってもらえたら」
近所のコンビニオーナー
「ニュースで聞きまして、私自身も大変びっくりしております。(大門高校が)できたときは、地域の活性化にもつながるだろうし、若いエネルギーが町にあふれることに、すごく期待感もあったんですけどね」

また、生徒からは「私たちの子ども世代は大門高校と聞いても分からないのは寂しい」などの声が聞かれました。

富山西高校は1923年、「県立婦負農学校」として誕生し、おととし創立百年を迎えました。地域の発展とともに歩み、部活動ではフェンシングの強豪校です。

生徒はー。
「なんで西校がって感じですね。歴史も100年以上ありますし、部活も強いところは強いので、その歴史ある高校がなくなるのはすごい悲しかったです。この地域の誇りだと思うので西校って。なので、それを後輩たちが引き継いでくれることを願っています」

また地域の住民はー。
「この近くの人、西校に行っとる人たくさんおるがいちゃね。いま汽車とかバスも少なくなっているし、そういう面もどういうふうに考えとられるがか」
住民
「この町のことを考えたときに、学校そのものをなくすっていうところに何の意味があるのかなと。町から活性を奪おうとするのかなと」

地域で話を聞いてみると、高校がなくなる寂しさとともに、それによって支えられてきた地域の経済やにぎわい、人の流れも変わってしまうことへの心配の声が多い印象でした。

県内では、これまでも何度か高校再編があり、校舎や跡地などの利用策が取りざたされてきました。県教育委員会は「地域のニーズや住民の声などを考慮して、個別に協議していく」としています。エブリィは今後も、取材を続けていきます。