画像生成AIを開発するMidjourneyがディズニー、ユニバーサル、ワーナーブラザース・ディスカバリー(WBD)の大手映画スタジオ3社との著作権訴訟において、スタジオ側のAI利用実態を開示するよう求めています。両者の対立は開示手続きの範囲を巡るものに移っており、担当判事は消費者向けの映像や画像に関する情報のみ開示対象とする判断を示していましたが、Midjourneyはこの制限の撤回を求める申立てを行いました。

Midjourney wants Hollywood studios to reveal the details of their AI usage | TechCrunch

https://techcrunch.com/2026/07/04/midjourney-wants-hollywood-studios-to-reveal-the-details-of-their-ai-usage/

発端は2025年にディズニーとユニバーサルがMidjourneyを著作権侵害で提訴したことです。同社のモデルがバート・シンプソンやダースベイダーといったキャラクターの画像を生成できる点が問題視されました。

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その数か月後にはワーナーブラザースも同様の訴訟を起こしています。Midjourney側は、著作権のあるキャラクター画像を学習に用いることはフェアユースの範囲内だと主張しました。

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Midjourneyは提出書面の中で、スタジオ側が市場侵害を裏付ける文書だけを選んで開示し、自社の防御に資する文書を隠しているのは不公平だと訴えています。仮にスタジオ自身が社内向けにストーリーボード作成やアイデア出しのためのAIモデルを開発しているのであれば、それは無断で著作物をダウンロードして学習させることが業界慣行であることを示す証拠になると同社は主張しています。

Midjourneyはさらに、スタジオがMidjourney上で使用した全てのプロンプトと生成結果の開示も求めており、訴状に掲載された侵害画像に関するものだけでは不十分だとしています。

これに対しスタジオ側代理人はMidjourneyの要求を証拠漁りだと批判し、スタジオはAI技術自体やMidjourneyの事業を止めさせようとしているのではなく、自社の映画やテレビ番組の無断複製や派生作品の作成をやめさせたいだけだと説明しました。



2026年6月29日付でMidjourneyが連邦地裁に提出した書面によると、同社は治安判事の6月の裁定を不服として上級判事による見直しを申し立てました。争点は主に3つで、AIの開発や利用に関する開示を消費者向け用途に限定した点、unclean hands(クリーンハンズの原則に反する行為)の抗弁を判断する際に誤った法的基準を用いた点、そしてスタジオ側がMidjourneyに入力したプロンプトを弁護士の意見に関わる作業成果物として保護した点です。

書面では、DisneyがOpenAIの動画生成サービスSoraにキャラクターを提供する契約を結んだと発表していた事実に治安判事が触れていなかった点も指摘されています。また、調査担当者が新しいバージョンのモデルでは以前生成できなかったキャラクター画像を生成できたと証言している点を挙げ、スタジオ側による選択的な開示は認められるべきではないと主張しました。なお、審理は2026年8月17日に予定されています。