【王位戦】伊藤匠2冠 藤井聡太王位の得意時間帯「2日目午前」に照準か 第1局検分
藤井聡太王位(23)=王将など6冠=に伊藤匠2冠(23)=叡王、王座=が挑む第67期王位戦7番勝負第1局が4日から始まるのを前にした3日、両者は浜松市「浜松八幡宮楠倶楽部」で対局場検分に臨んだ。伊藤は記者会見で、「一手一手集中して、終盤まで見応えのある将棋を」と意気込みを語った。
藤井とのタイトル戦はシリーズとして2連敗後2連勝。23年度竜王戦が0勝4敗、棋王戦は3敗1持将棋だったが、叡王戦で3勝2敗と藤井から初めて勝利した棋士となり、昨年度王座戦でも3勝2敗。藤井が初戴冠した20年度棋聖戦から、未だにタイトル戦で勝利した棋士は伊藤一人だ。
それでも王位戦を含む2日制タイトル戦ではまだ誰も勝てない。伊藤はその強さについて「1日目の封じ手から2日目にかけての読みの精度で違いが出た」。4タテを喫した23年度竜王戦を踏まえて指摘する。
つまり1日目夕の封じ手から2日目朝の再開まで食事や入浴、就寝に充てる15時間ほど、脳内で指し進める読みの量と精度が桁違いだったというのだ。シリーズとしては20戦無敗。2日制対局での強みを時間帯で示せば「2日目午前」となるだろうか。2日制でも藤井から初めてタイトル戦で勝利した棋士になろうとするなら、この時間帯で互角以上の指し回しを見せる必要がある。
「分からないことがあればAIに聞く時代に、1局を2日かけて指す。贅沢な機会を考え抜いて指したい」。伊藤は藤井のストロングポイントに照準を絞っているのかも知れない。

