「ダイエットのためには脂質・油は摂らない方がいい」。そんな“常識”は過去のものになりつつあります。本当に警戒すべきは、私たちの身近に潜む「あの成分」でした--。

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 生活習慣病やリバウンドのリスクを避け、健康的に痩せるために、私たちが本当に見直すべき食事の正体とは? 山田陽介氏の著書『肥満脳のトリセツ』(講談社)より、一部を抜粋して紹介します。(全2回の1回目/つづきを読む)


専門家が教えるダイエットの新常識とは ©hika_chan/イメージマート

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ダイエットの時は糖分を減らすことが重要

 2型糖尿病は、食後血糖値の急上昇が大きな要因ということがわかっています。生活習慣病を予防するには、脂っこいものを控えたほうがよい、というイメージはずっと続いていますが、血糖値というくらいですから、実は脂ではなく糖分が問題なのです。特に精製された砂糖や、果糖は血糖値を急上昇させて、血管にダメージを与えます。血糖値を下げるインスリン分泌が多い状態が続くと、やがてインスリンの分泌も悪くなって糖尿病などの生活習慣病へとつながっていきます。

 菓子パンや、甘いお菓子であふれている現代では、どうしても手っ取り早く空腹を満たすのに手を出しがちですが、血糖値が急速にアップダウンを繰り返すと、血糖値スパイクといって、血管や内臓にダメージが蓄積し、ダイエットの成功どころか、生活習慣病に至るリスクが増します。

油は悪者にされがちだけど…

 ダイエットの時の食事で気にしたいのが、まず糖分を減らすことです。炭水化物とひとくくりにされがちですが、腸内細菌の餌になって、便通はもちろん、免疫にまで影響を及ぼす食物繊維も炭水化物です。それは意識して減らさないようにしつつ、甘いお菓子や、ジュース、水分を含まないパンなどを減らすことをまず始めましょう。それから悪者にされがちな油ですが、種類によっては魚油のように身体の機能にとても有効な成分を持つ油もあるので魚の油などは積極的に摂りたいものです。

 最近、注目されている「痩せるホルモン」「GLP-1受容体作動薬」は、通常血糖値が上昇した時に分泌されるホルモンであるGLP-1を薬剤で摂ることにより、食欲・血糖値を制御して、減量するというものです。もともとは2型糖尿病の治療薬です。美容目的で処方する病院もありますし、ネットで購入できるものもありますが、一般の人、普通の体重の人が痩せるために使用することはとても危険です。通常のダイエットより、リバウンドしやすいという研究もあります。

カロリー計算は意味がない? 東北大教授が「それよりも重視すべき」と断言する“意外な指標”〉へ続く

(山田 陽介/Webオリジナル(外部転載))