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 ソフトバンクの育成4年目、飛田悠成投手(21)は5月に2軍公式戦デビューを果たした。4回無失点の好投を支えたのは状況によって使い分ける2種類のカーブだ。自軍のモイネロ、ドジャースのグラスノーのカーブを思い浮かべ投げ分けている。入団と同時に投手に転向し、着々と力をつけてきた。支配下登録に向けて、投球の幅を広げようと奮闘中。味方から信頼され、ファンを魅了する投手を目指している。

 4年目の飛田は5月29日の西武戦(タマスタ筑後)で初めて2軍公式戦のマウンドに立った。4回、50球1安打無失点の好投に「甘い球は確実に仕留められてしまうし、少し浮くと強い打球になってしまう。でも、自分の良いボールが投げられたら簡単に打たれることはないなとも思いました」と手応えを口にした。

 最大の魅力は状況に応じて使い分けている2種類のカーブだ。イメージは明確だ。カウントを稼ぎたい時にはモイネロ、決め球はドジャースのグラスノーのカーブを思い浮かべている。「カウント球は(打者の)目線を外す感じです。決めたい時の球は真っすぐかなと思わせるようにピッチトンネル(打者が球種を判断するゾーンまで複数の球種を同じ軌道に通す技術)を意識してます」。現在、試合で投げているのは直球、カーブ、チェンジアップ、スプリットの4球種と少ない。だからこそ、リリース時の研究を重ねて「同じ球種でも違うボールにしたい」とカーブを投げ分けている。

 2軍デビューから1週間後、2度目の登板では新たな気づきがあった。3回1/3、86球を投げて8安打10失点で降板。自信を持っているカーブがいつもと違った。空振りが取れず、バットを振らせた時も納得いく球ではなかった。「カーブが使いものにならなくなってしまった時の抑えるパターンが限られています。どうしていくかをつかみたいです」。現在は試合での修正法を模索中。また、直球系の新球種の練習も始めている。

 大事な場面でしっかり抑えられる投球を目指し、先発ならリズムとテンポ、中継ぎなら三振を奪うことを重視している。目指す選手像を「信頼されていて頼られる投手」と丁寧な口調で語った。そして「ファンの方に見たいと思ってもらえる投手になりたいです」と目標を加えた。

 18歳までは主に遊撃を守り、プロ入り後は投手一本で勝負している。伸びしろたっぷりの右腕は、順調な成長曲線を描いている。(昼間 里紗)

 ◇飛田 悠成(とびた・ゆうせい)2005年(平17)3月13日生まれ、神奈川県出身の21歳。小3で野球を始める。金沢では甲子園出場なし。22年育成ドラフト12位でソフトバンクに入団し、高校では主に遊撃を守ったが、プロでは投手一本で勝負。筋肉質で上腕の周りは38センチ。1メートル85、91キロ。右投げ左打ち。背番号169。