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 【平成の怪物が行く 松坂大輔の探求】元西武でスポニチ本紙評論家の松坂大輔氏(45)による月1回のコラム「松坂大輔の探球」6月編。松坂氏は今月上旬、関係者に招かれて台湾を訪問した。「台湾の甲子園」と称される大会のイベントに参加し、現地の高校生に技術指導。レベルの高さに改めて驚き、侍ジャパンのライバルチームとして近い将来に「脅威」となることを思い描いた。

 台湾を訪れるのは3度目。今回は野球関係者に招かれて、7〜9日に「玉山杯」という高校生の全国大会のイベントなどに参加してきました。「台湾の甲子園」といわれ、20回目を迎えた記念大会。日本と大きく違うのは各地区で予選を行って選抜チームを結成し、そのチームが対戦して優勝を目指す点です。同時にU―18台湾代表を選ぶセレクションも兼ねています。

 足を運んだ一番の理由は、単純に台湾の高校生を実際に見て、そのレベルを知りたかったからです。では、実際に見てみてどうだったか。思った以上にレベルが高く、正直ビックリしました。地元・台湾のプロ球団はもちろん日本や大リーグからもスカウトが訪れていましたが、その注目度の高さもうなずけました。

 滞在中には投手を対象にした野球教室も行わせてもらいました。実際に投げるボールを間近で見て納得しました。本当に力がある。日本でいえばドラフト指名される3年生ぐらいかな、と思って聞いてみたら「1年生です」と言われて驚いたりもしました。自分も中3の時にシニアの世界大会に出場しましたが、その世代で一番強かったのは台湾。実際に対戦して負けました。横浜高時代に出場したアジア大会でも台湾は強敵でしたね。

 ただ、中高生のレベルは非常に高いですが、台湾代表のトップチームはWBCなどで苦戦しています。現地で球界関係者の方とも話をしましたが、若き才能をいかにトップチームの年代へと順調に成長させるか。これが現在の台湾球界で一番の課題だとおっしゃっていました。自分としては、アジアのライバルチームには強くなってほしい。今回の訪問で見た台湾の高校生たちが、今後どう成長していくのか。数年後のWBCやプレミア12などで、侍ジャパンの前に立ちはだかる脅威となる投手、打者が出てくるかもしれません。非常に楽しみです。

 3日間の訪問でしたが、なかなか日本以外の中高生のプレーを見る機会はありません。貴重な経験でしたし、世界の他の国々も見に行きたいなと思いました。もちろん「また来てください」と言われた台湾も再び訪れたいですね。ご飯も本当においしいですし、大好きな場所です。(スポニチ本紙評論家)