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 ◇第97回都市対抗野球大会東京都2次予選第1代表決定戦 Honda4―3NTT東日本(2026年6月29日 神宮)

 HondaがNTT東日本との第1代表決定戦を制し、2年連続39度目の本大会出場を決めた。4―3の8回2死二、三塁から、入社3年目の磯貝和賢が救援。全5球とも直球で遊ゴロに封じてピンチを脱すると、イニングをまたいだ9回も無失点に封じた。

 「登板前はかなり緊張しましたが、腹をくくりました。抑えることができて良かったです。NTT東日本さんの応援も凄かったですが、Hondaの応援も凄くて背中を押してもらいました。(8回の遊ゴロは)真っすぐは自信のあるボールなので、そこで勝負しようと思い切り投げました」

 第1代表決定戦での胴上げ投手。マウンド上では次々と仲間に抱きつかれたが、昨年は想像すらできない光景だった。

 「ちょうど立ち投げを始めたぐらいの時期で。代表決定の瞬間もスタンドで見ていました」

 新人だった24年5月に右肘内側側副じん帯再建術(通称トミー・ジョン手術)を受けた。1年以上に及んだ長いリハビリ生活。昨夏のこの時期は、ようやく20メートルほどのキャッチボールをできる程度だった。それでも弱音を吐くことなく、前向きに日々を過ごせたのは周囲の支えがあったからこそ。最速157キロ右腕は「周囲には感謝しかありません。本当にじっくりやらせていただいたので、結果で恩返ししたいですし、感謝の気持ちを忘れず、もっと投げていきたい」と言葉に力を込めた。

 今季出場したJABA静岡、京都、九州でいずれも優勝。他チームからのマークが集中する中、東京都2次予選も無傷の3連勝で乗り切った。JABA静岡大会の準決勝から始まった公式戦の連勝は、1分けを挟んで14連勝。優勝候補として臨む本大会に向け、磯貝は「まずはチームが勝つこと。勝つために自分の役割は何かと考えてやっている。(今秋のドラフト候補としては)チームが勝つ中でアピールできれば良い」と見据えた。

 ▼多幡雄一監督 予選なので厳しいことは分かっていましたが、これほど最後、苦しいとは思っていなかった。選手が勝負どころでしっかり守り切ってくれたと思います。(磯貝は)今年の継投でベストな布陣で今日は臨むつもりでした。勝負どころでコントロールミスしないので、後ろを任せるに値するピッチャー。プロを目指しながら頑張っているので、夢をかなえるためにも社会人野球では圧倒する力がなければいけない。まだまだ成長の余地はありますね。(初回に1点先制された直後の攻撃で逆転したことに)事前の準備期間があったので、相手を分析しながら臨むことができた。初回にその準備をしっかり実行してくれましたし、すぐに逆転できたのはかなり大きかった。(本大会に向けて)当然、日本一が我々の目標の一つですし、日本一にふさわしいチームであろうと常々、言っています。ただ、昨年は1回戦で負けていますので、先を見すぎず、目の前の試合、目の前の一球に集中して、やるべきことをしっかりやっていきたい。