チュニジア戦でW杯初ゴールを決め、祈るように喜ぶ上田(20日、メキシコ・モンテレイスタジアムで)=吉野拓也撮影

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 サッカー・ワールドカップ(W杯)北中米3か国大会に臨んでいる日本代表は日本時間29日未明に、決勝トーナメント1回戦のブラジル戦に臨む。

 昨年の親善試合ブラジル戦で決勝ゴールを挙げた上田綺世に期待がかかる。

オランダリーグ得点王は感性を大事に

 ブラジルから初勝利を挙げた昨年の親善試合。同点の後半にCKをヘディングでたたき込み、決勝点を奪ったのが上田(フェイエノールト)だった。W杯本番でもエースに期待がかかるが、相まみえるであろうブラジルのセンターバックは当時と違う。

 鋭い読みが光る主将のマルキーニョス(パリ・サンジェルマン)と、空中戦に強いマガリャンイス(アーセナル)。今季の欧州チャンピオンズリーグの決勝で対戦した、名実ともに世界最強のコンビだ。

 そんな強敵との対戦に、オランダリーグ得点王は、「その環境でどのくらい結果を残せるかが問われる試合になる」と奮い立つ。データや分析に頼るタイプではなく、重きを置くのは自身の感性。「しっかり観察し、隙を狙う」と思い描いている。

 1次リーグのチュニジア戦では痛烈なミドルシュートを決め、スウェーデン戦はポストプレーで先制点を演出した。45分の出場で無得点に終わった前回大会を経て、日本の中心選手に成長した。「役割も責任も、自信も違う。重みが増す1点を、(自分が)取れるようにしたい」。たくましくなった日本のエースが、王国を打ち崩す。(細田一歩)