【Mr.tsubaking】夫が「チームメイトの保護者と」…子どもの野球チームで始まった「PayPay不倫」
世間には言えない男女の交際は、古今東西どこでも変わらず繰り返されている。一方で、不倫・浮気相手との連絡手段は時代とともに変化し続けている。
最近では、PayPayなどの決済サービスや、メルカリなどのフリマアプリで連絡を取り合う男女もいるという実情は、前編記事『メルカリ、Slackを使用した巧妙な手口も…探偵が語る令和の《不倫最前線》』の通り。
本稿では、前編に引き続きMJリサーチ綜合探偵社の取締役で、探偵調査員歴25年以上の若梅秀孝氏に取材し、PayPay不倫のリアルな現場のエピソードに迫る。
子どもの野球チームで始まった「PayPay不倫」
まず、最近注目されているPayPay不倫は、メッセージが中心の機能ではないアプリだからこそ、見つかりにくいと考えられているようだ。若梅氏が直面した実態は、子どもが地域の野球チームに入っている女性からの相談だった。
「その女性は、ご主人とお子さまのチームメイトの保護者女性との関係を怪しんでいるとのことでした。チームで合宿があって、保護者も合宿所に一緒に宿泊することになったのですが、ご主人は『実家が近いから、俺はそっちに泊まる』と言っていると」(若梅秀孝氏、以下の「」も同じ)
依頼を受けた同社は合宿所に張り込んだ。夫はそこに、妻(依頼女性)と子どもを車で送り届け、走り去った。同社の調査員が尾行すると、車は実家に向かうことはなく……。
「ご主人はすぐそばのビジネスホテルに向かいました。そこに、怪しんでいた女性が現れて、2人で入っていったので、調査員がその現場を撮影して証拠としました。先方も既婚なのでW不倫ですね」
この不倫が、実はPayPayから始まっていた。
「数カ月前、試合前後の子どもたちの食事代をご主人が一旦支払って、他の家族から現金やPayPayなどで徴収していました。その中に、相手の女性がいて、PayPayでの支払いをきっかけに『今度、飲みに行きましょう』などの連絡を取り始めていたんです」
野球チームには保護者連絡用のグループLINEもあり、そこから個別のアカウントにもアクセスは可能だが、夫は、連絡の事実が発覚しにくいPayPayを使っていたのだ。
「推し活」から不倫へ。メルカリがつないだ危険な出会い
現代は、PayPay以外にも意外なものからはじまる不倫もあるのだと、若梅氏は話す。
「メルカリも多いですよ。男性からのご依頼で、奥様の”推し活”が怪しいと。奥様は、某ダンスグループを推していて、ご依頼主の男性も寛大に、遠征でのライブなどに泊まりで出かけるのも許していたそうです。それでも、普段の様子などから疑心が生まれてご依頼をいただきました」
同社は調査員を派遣し、依頼男性の妻が推し活に出かけた先で張っていた。すると、その現場に同じグループを推す男性が現れ、仲睦まじくライブを観覧。その後、2人でホテルへと消えていったところを撮影し、男性に不倫である可能性が高いことを報告した。夫婦はその後、離婚している。
「この不倫の出会いは、奥様が推し活グッズをメルカリで購入したところからなんです。出品者も同じグループを推しているからこそグッズを持っているので、購入後の連絡をしているうちに『今度、○○のイベント行きます?』といったやりとりが始まっていました。そこから、現場で会うようになり不倫に至った流れです」
新たな手段が日進月歩で現れる現代だが、逆に古典的なツールから不倫がバレたこともあったという。
「社内不倫をしていた男性で、相手とは社内連絡用のChatworkでやりとりしていました。ご依頼いただいた奥様は、専業主婦なのでChatworkという連絡手段があることも知りませんでした。ですが、不倫相手の女性から毎年”年賀状”が届くのを不審に思われたようです。年賀状じまいをする人も多い中で、会社関連ではその女性からだけ年賀状が来るとのことで……」
依頼を受けた同社が尾行し、長年の不倫関係であることが明らかになった。しかし、相手の女性はなぜ、リスクのある年賀状を毎年送り続けたのか。多くの事例から、若梅氏は次のように考察する。
「相手の女性は未婚だったんですよ。だから、アピールであり嫌がらせなのではないか。女性としては早く離婚して自分と一緒になってほしいのに、なかなか思うようにならない。そうすると、『私の人生、どうするのよ』ということになってくる。そこから、過度なアピールを始めてしまうわけです」
これまで想像もしなかったツールが、不倫・浮気の連絡手に使われる時代になった。しかし、どれだけ手段が巧妙化しても、人間の綻びや違和感までは隠し切れないようだ。探偵歴25年以上の若梅氏が見てきたのは、「便利なツール」が人の欲望を変えたのではなく、時代ごとに欲望の隠し方が変化しているという現実だった。
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