GitHubは2026年6月17日、書き込み権限を持たない利用者が1つのリポジトリで同時に開けるプルリクエスト数を制限する新機能を追加しました。

Limit open pull requests for users without write access - GitHub Changelog

https://github.blog/changelog/2026-06-17-limit-open-pull-requests-for-users-without-write-access/

Maintainer Month Update: Tackling Contribution Noise and Giving Maintainers More Control · community · Discussion #197319 · GitHub

https://github.com/orgs/community/discussions/197319

1人の利用者が短時間に何件もの修正案を送り込んだ場合、メンテナーは各提案がプロジェクトに関係しているか、投稿ルールに沿っているか、投稿者が修正依頼に応じる意思を持っているかを確認する必要があります。生成AIによってプルリクエストを簡単に作成できるようになり、低品質な提案を含む投稿数の増加が加速する一方で、内容を確認するメンテナーの負担が高まっていました。

GitHubは低品質なプルリクエストの大量発生問題に対応するため、プルリクエストを完全に無効化したり、共同開発者だけに投稿を許可したりする機能を2026年2月に追加。オープンソースプロジェクト側もプルリクエストを禁止したり、制限したりする対応を進めてきました。

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ただし、受け付け停止では外部からの有益な提案まで届かなくなり、共同開発者限定では初めて参加する利用者の入り口が狭くなります。

新たに追加された上限機能は、プルリクエストの窓口を開いたまま大量投稿だけを抑えるための選択肢です。リポジトリの管理者は書き込み権限を持たない利用者について、同時に開いておけるプルリクエストの最大数を設定できます。



上限に達した利用者が新しいプルリクエストを作成するには、提出済みのプルリクエストを閉じるか、プロジェクト側に取り込んでもらう必要があります。少数の利用者が大量のプルリクエストでレビュー待ち一覧を埋め尽くす状況を防げるというわけ。

継続的に有益な提案を送っている利用者まで制限しないように、信頼できる投稿者を上限の対象外にするバイパスリストも用意されています。共同開発者としてリポジトリへの書き込み権限を渡さなくても、特定の利用者だけに多くのプルリクエストを許可できます。

プルリクエストが増えると人間による確認だけでなく、コードの自動テストなどを実行する継続的インテグレーション(CI)の処理量も増加します。GitHubは上限機能によって不要なレビューやCIの負担を減らし、メンテナーが有益な提案を優先しやすくなると説明しています。

GitHubは今回の追加をメンテナーの時間を守るための取り組みの第一歩と位置付けています。今後はアカウントの作成時期、過去に採用されたプルリクエスト数、組織への所属状況などを基に制限を自動で免除する仕組みや、Issueへの同様の上限、複数のリポジトリへまたがる大量投稿への対策も検討しているとのことです。