北中米ワールドカップのグループリーグ初戦・オランダ戦を2日後に控えた日本代表は、アメリカ・ナッシュビルのベースキャンプ施設で調整をした。新キャプテンのDF板倉滉(アヤックス)は「もう初戦が近いので、そこに向けての雰囲気作りはもう一段階、一体感を作れる。そこは意識してやっている」と振り返った。

 前日朝に前キャプテンMF遠藤航が怪我のために離脱。新キャプテンに任命された板倉がチームを率いることになった。この日はウォーミングアップからDF長友佑都に「腹から声出せ!」と指令を受け、板倉がそれに答えてチームを鼓舞するなど、ときおり笑顔も見せながら練習は進められた。

「みんながここから上げていかないといけないという気持ちはもう間違いなく持っている」。そう語る板倉は和やかな雰囲気とともに緊張感も意識。「厳しさ、激しさもどんどん出てきて、インテンシティ―も高く、いい練習ができている」と手応えを口にしつつ、「今の雰囲気でもみんな上げていって問題ないけど、もう一段階グッとワンチームになることをこだわってやりたい」と考えを明かした。

 そのためにも、新キャプテンは選手ミーティングを行うつもりだ。前回カタール大会でも行われており、前回を知る板倉はそれを実践する。きょう追加招集のFW町野修斗が合流するため、全員が揃ったうえで行う予定だという。「初戦に向けてひとつの不安も取り除いていきたい」と理由を明かした。

「みんなが思っていることを共有したい。前回のカタールW杯で先輩たちがミーティングで作り上げてくれた雰囲気というのはある。それはやっぱり経験した人にしかわからない部分もある。そういうところでもう一回共有してワンチームをもう一段階作っていける」

 前回大会の選手ミーティングでは、特にグループリーグ最終節・スペイン戦前日のものが大きな成功体験となった。そのときはGK川島永嗣が話をする際に涙。その立ち振る舞いが選手たちの胸を打ち、さらに一致団結した。「永嗣さんの言葉、先輩たちの言葉によって、チームはもう一段階上がった印象がある」。遠藤の離脱という衝撃を乗り越えるべく、改めて全員で気持ちをひとつにする。「狙ってやるわけではないけど、自然とそういう風になってくると思う」と力を込めた。

(取材・文 石川祐介)