天安門事件から37年、犠牲者遺族の墓参りを禁止…今年初めて許可されず
【北京=東慶一郎、ワシントン=向井ゆう子】中国で学生らの民主化運動が武力弾圧された1989年の天安門事件から4日で37年となった。
米政府系メディアのラジオ自由アジア(RFA)によると、犠牲者遺族らによる墓参が今年初めて許可されなかった。当事者を含めて追悼を封じる措置が強化されている。
報道によると、北京市の警察当局は、事件の遺族でつくる「天安門の母」が毎年6月4日に行っていた市郊外の墓地での追悼活動を今年は認めないと通告した。これまでは当局者同行の下、故人をしのび、追悼文を読み上げてきた。通告に遺族らは抗議したという。
米国のルビオ国務長官は3日、事件に関する言論統制を念頭に「いかなる検閲も過去を消し去ることはできない」とする声明を出した。中国外務省報道官は4日の記者会見で、「人権を口実にした内政干渉はやめるべきだ」などと反発した。
台湾で追悼集会
【台北=園田将嗣、香港=遠藤信葉】天安門事件から37年となった4日、台北市の「自由広場」では、雷雨の中、犠牲者の追悼集会が開かれた。会場には、2021年に香港大から撤去された犠牲者追悼の彫像「国恥の柱」のレプリカが置かれ、当時北京で事件を経験した研究者・呉仁華氏が講演した。
香港のビクトリア公園では、反体制活動を禁じる国家安全維持法(国安法)が2020年に施行されるまで、毎年大規模な追悼集会が開かれてきた。4日は大勢の警官が周囲に配置され、花を手にした女性が連行される場面もあった。
