テニスの「全仏オープン」は6月2日(日本時間3日)、車いすの部・男子シングルス1回戦が行われ、第1シードで世界ランク1位の小田凱人が登場した。世界ランク5位のゴードン・リード(イギリス)を6-2、6-4のストレートで退け、5年連続5度目となる初戦突破を達成。試合をまたぐ悪天候によるアクシデントにも全く動じることなく、力強いガッツポーズを連発して見事ベスト8進出を決めた。

【映像】「つっよw」小田凱人の盤石プレー(ハイライト)

 パリの気候は気まぐれだった。連日30度超えという猛暑に晒された先週から一転して、この日は朝から雨模様。試合開始が遅れた上に、小田が第1セットを6-2で先取した直後にも降雨による中断を余儀なくされるタフな展開となった。それでも、20歳の絶対王者の集中力は決して途切れない。再開後の第2セットは互いにサービスゲームを破り合う白熱した攻防となったが、迎えた第10ゲームで試合を決定づける2度目のブレークを奪取。激しい打ち合いをきっちりと制し、過去の対戦成績で16勝1敗と圧倒的な相性の良さを誇る34歳のベテランを堂々とねじ伏せた。

 現在20歳にして世界ランキングのトップに君臨する小田にとって、全仏オープンは5年連続5度目の大舞台だ。2023年の初制覇から2024年、2025年とすでに3年連続でローランギャロスの頂点に立っており、今大会では自身初となる「4連覇」という大偉業を見据えている。この日の第1セットではファーストサービス時のポイント獲得率で71パーセントという高い数字を記録して相手のブレークを1度に抑え込むなど、持ち味である攻撃的なテニスは健在。水を差される展開でもペースを乱すことなく、王者の貫禄を漂わせるプレーで上々の滑り出しを見せた。

 悪条件をものともせず、ポイントを奪うたびにコート上で何度も力強いガッツポーズを繰り出した小田。その躍動感あふれる姿と盤石のストレート勝ちに、SNS上のファンも大いに沸いている。「つっよw」「初戦突破」「小田凱人勝った!いぇーい!」と、絶対的な強さへの驚きや勝利をシンプルに祝う歓喜の声が次々と投稿された。偉大なる4連覇の達成へ向けて、雨上がりの赤土で力強い一歩を踏み出した若きカリスマの快進撃に、世界中から熱い視線が注がれている。

(ABEMA/WOWSPO/全仏オープンテニス)