地方移住・二拠点生活、実は思わぬ“落とし穴”も──自然に近い暮らしで知っておくべきリスクとは?
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都市部の喧騒を離れ、自然に囲まれた山や海の近くで暮らしたい――。そんな思いから、地方移住や二拠点生活を検討する人が増えています。特に定年後や早期退職後に、地方・首都圏近郊の別荘地などの人気エリアへ移る人も少なくありません。
しかし、美しい風景やゆったりとした時間の裏には、都市生活では想像しにくい“リスク”や“落とし穴”も。全国の住宅を診てきた第三者の専門家、株式会社さくら事務所執行役員CROであり、ホームインスペクターの田村啓さんによれば、「自然の恩恵と同時に、自然の厳しさも直視する必要がある」といいます。
山に近いエリアの意外な危険とは?
1.想像以上に厄介な獣害・虫害
山間部では、野生動物との“予期せぬ遭遇”が日常です。
• キョン・鹿・猿・イノシシ・クマなどによる庭の荒らしや交通事故、時には人身被害も。
• ハクビシン・イタチ・コウモリが屋根裏に住みつき、糞尿や死骸で悪臭・衛生被害が発生。
• スズメバチの巣が軒先にできるなどの虫害も深刻です。
屋根裏を走る音や外壁の穴、換気口に詰まった動物の死骸など、自然に近い暮らしにはそれなりの覚悟が求められます。
2. 寒冷地で多発する「凍害」と「水道管の破裂」
例えば軽井沢では、冬にマイナス20℃近くまで気温が下がることもあります。こうした寒冷地では「水が凍ると膨張し、水道管が破裂する」凍害が頻発。水抜きという対策が常識ですが、移住者の中にはその存在を知らず、初めての冬で水道トラブルに見舞われるケースが多いといいます。
3. 屋根からの「すが漏れ」や「つらら」も要注意
天井の断熱が不十分だと、室内の熱で屋根の雪が溶け、それが再凍結して軒先を塞ぎ、雨漏りを引き起こす“すが漏れ”が発生します。さらに、巨大なつららが落下すれば命の危険も。過去には4m級のつららが確認された事例もあるそうです。
4. 豪雪・雪崩・傾斜地のリスク
山間部では、冬に1階部分が埋まるほどの豪雪も珍しくありません。慣れない雪かきは転落や事故の元になりやすく、プロに依頼する選択も現実的。また、斜面に建つ建物は“傾き”や“耐震性”に不安があることもあり、移住前のホームインスペクションが不可欠です。
5.土砂災害や火山リスク
ハザードマップで土砂災害警戒区域に指定されている場所や、火山活動圏内の地域では、突然の噴火や地滑りによるリスクも忘れてはなりません。
海に近いエリアでも油断禁物
1. 「塩害」で建物や設備がサビだらけに?
海風に含まれる塩分は、建物の外壁や鉄製の設備、車や自転車にまでサビを引き起こします。給湯器や室外機など、屋外の設備は塩害仕様を選ばないと数年で故障することも。「サビるスピードが想像以上に早い」との声もあります。
2. 台風や強風による風害
海沿いでは風を遮る建物が少ないため、猛烈な突風が吹くことも。台風時には、瓦やベランダの荷物が飛んでしまい、窓ガラスを突き破る事故も発生しています。雨戸やシャッターの設置は、こうした地域では“必須装備”といえるでしょう。
3. 「津波」「高潮」「洪水」への備え
東日本大震災以降、津波のハザードマップの精度は向上しています。海岸から離れていても、大きな河川に近い地域では津波や高潮が川を遡るリスクも。特に高潮は台風とセットで発生しやすく、浸水や塩害をもたらす恐れがあります。
「温暖な地域だから大丈夫」は間違い?
意外にも、温暖な地域ほどヒートショックによる死亡例が多いという調査結果も。寒冷地では断熱性の高い住宅が多い一方、温暖地域では断熱対策が不十分な家が多く、冬場の室温が1~2℃になることも。「暖かい地域でも“寒さ対策”が必要」という現実があります。
専門家による診断で“後悔しない移住”を
自然の豊かさと向き合うためには、それ相応の準備と知識が求められます。斜面に建つ家の傾き、断熱性能の不備、動物の痕跡など、住まいの“見えないリスク”を見極めるには、第三者の視点を持つ株式会社さくら事務所のホームインスペクターのような専門家の力が頼りになります。
「自然に囲まれた理想の暮らし」を実現するために、事前のリスクチェックは忘れずに。
しかし、美しい風景やゆったりとした時間の裏には、都市生活では想像しにくい“リスク”や“落とし穴”も。全国の住宅を診てきた第三者の専門家、株式会社さくら事務所執行役員CROであり、ホームインスペクターの田村啓さんによれば、「自然の恩恵と同時に、自然の厳しさも直視する必要がある」といいます。
山に近いエリアの意外な危険とは?
1.想像以上に厄介な獣害・虫害
山間部では、野生動物との“予期せぬ遭遇”が日常です。
• キョン・鹿・猿・イノシシ・クマなどによる庭の荒らしや交通事故、時には人身被害も。
• ハクビシン・イタチ・コウモリが屋根裏に住みつき、糞尿や死骸で悪臭・衛生被害が発生。
• スズメバチの巣が軒先にできるなどの虫害も深刻です。
屋根裏を走る音や外壁の穴、換気口に詰まった動物の死骸など、自然に近い暮らしにはそれなりの覚悟が求められます。
2. 寒冷地で多発する「凍害」と「水道管の破裂」
例えば軽井沢では、冬にマイナス20℃近くまで気温が下がることもあります。こうした寒冷地では「水が凍ると膨張し、水道管が破裂する」凍害が頻発。水抜きという対策が常識ですが、移住者の中にはその存在を知らず、初めての冬で水道トラブルに見舞われるケースが多いといいます。
3. 屋根からの「すが漏れ」や「つらら」も要注意
天井の断熱が不十分だと、室内の熱で屋根の雪が溶け、それが再凍結して軒先を塞ぎ、雨漏りを引き起こす“すが漏れ”が発生します。さらに、巨大なつららが落下すれば命の危険も。過去には4m級のつららが確認された事例もあるそうです。
4. 豪雪・雪崩・傾斜地のリスク
山間部では、冬に1階部分が埋まるほどの豪雪も珍しくありません。慣れない雪かきは転落や事故の元になりやすく、プロに依頼する選択も現実的。また、斜面に建つ建物は“傾き”や“耐震性”に不安があることもあり、移住前のホームインスペクションが不可欠です。
5.土砂災害や火山リスク
ハザードマップで土砂災害警戒区域に指定されている場所や、火山活動圏内の地域では、突然の噴火や地滑りによるリスクも忘れてはなりません。
海に近いエリアでも油断禁物
1. 「塩害」で建物や設備がサビだらけに?
海風に含まれる塩分は、建物の外壁や鉄製の設備、車や自転車にまでサビを引き起こします。給湯器や室外機など、屋外の設備は塩害仕様を選ばないと数年で故障することも。「サビるスピードが想像以上に早い」との声もあります。
2. 台風や強風による風害
海沿いでは風を遮る建物が少ないため、猛烈な突風が吹くことも。台風時には、瓦やベランダの荷物が飛んでしまい、窓ガラスを突き破る事故も発生しています。雨戸やシャッターの設置は、こうした地域では“必須装備”といえるでしょう。
3. 「津波」「高潮」「洪水」への備え
東日本大震災以降、津波のハザードマップの精度は向上しています。海岸から離れていても、大きな河川に近い地域では津波や高潮が川を遡るリスクも。特に高潮は台風とセットで発生しやすく、浸水や塩害をもたらす恐れがあります。
「温暖な地域だから大丈夫」は間違い?
意外にも、温暖な地域ほどヒートショックによる死亡例が多いという調査結果も。寒冷地では断熱性の高い住宅が多い一方、温暖地域では断熱対策が不十分な家が多く、冬場の室温が1~2℃になることも。「暖かい地域でも“寒さ対策”が必要」という現実があります。
専門家による診断で“後悔しない移住”を
自然の豊かさと向き合うためには、それ相応の準備と知識が求められます。斜面に建つ家の傾き、断熱性能の不備、動物の痕跡など、住まいの“見えないリスク”を見極めるには、第三者の視点を持つ株式会社さくら事務所のホームインスペクターのような専門家の力が頼りになります。
「自然に囲まれた理想の暮らし」を実現するために、事前のリスクチェックは忘れずに。
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