■これまでのあらすじ
不妊検査で夫がクラインフェルター症候群でそれが原因で精子がいないことが発覚した夫婦は、この先治療をどうするか岐路に立たされていた。手術で精巣から精子を採取し顕微授精するも妊娠に至らず、精神的にも肉体的にも苦痛を味わったため、最後に再度治療をするか答えを出せずにいる。そんな中、夫は不妊治療の知識のない同僚が発した言葉に深く傷ついてしまう。しかしその時に感じた孤独感について思うところがあり…。

■妻が感じて来たこと


■寄り添えるのは唯一…


■夫の決心

夫は気づきました。この孤独感を、妻も経験していたのではないかということ。

夫が自分に不妊の原因があると知る前、自分はこの同僚のように不妊の悩みを抱える人の痛みを、妻の思いを想像することができなかった。

きっと自分は今の同僚のように、妻を傷つけていたのだと…。

自分も治療を始めてみて、この孤独感に1番寄り添えるのは自分のパートナーであることを身を持って知り、そしてだからこそ今の妻の気持ちも見えてきて…。

そこで夫は決心するのでした。医師の紹介してくれた、男性不妊に力を入れている病院に行ってみようと…!

この記事は作者ぺ子さんに寄せられたエピソードを元に、脚色を加えて再編成しています。この記事に記載された症状や治療法は、あくまで体験談であり、医学的・科学的な根拠を保証したりするものではありません。気になる症状がある場合は医師にご相談ください。

(ぺ子)