苦手な人多い「前向き駐車」コンビニでなぜ推奨される? 警告無視すると? 近隣住民からの苦情が理由? よくあるトラブルを元警察官が解説
SNS上では駐車場のマナーに関する意見が続々!
コンビニの駐車場には、「前向き駐車をお願いします」と書かれた看板が設置されていることがあります。
では、一体なぜコンビニで「前向き駐車」を推奨しているのでしょうか。

【画像】「うわぁぁぁぁ!」これが「コンビニにクルマが突っ込んだ」事故の様子です! 画像で見る(19枚)
一般的に店舗の駐車場には、利用者への注意事項を表記した看板が設置されています。
特にコンビニの駐車場においては「前向き駐車をお願いします」といった看板がたびたび設置されており、それに従って多くのドライバーが前向き駐車をしています。
しかし前向き駐車は、クルマを駐車枠から出す際にバックで発進する必要があり、その結果、死角が多く後方が見えにくいというデメリットがあります。
さらに自分のクルマの左右に車両が駐車されている状況でバックする場合、左右から歩いてくる歩行者の発見が遅れたり、ハンドルを早く切ってしまって隣の車両に接触したりするケースも想定されます。
なお過去に公益財団法人 交通事故総合分析センターがおこなった調査によると、2008年〜2017年までの10年間で、四輪車のバック時に発生した死亡事故は610件、重傷事故は1万840件、軽傷事故にいたっては26万654件にのぼります。
このような状況もあり警察では、クルマの後方部分から駐車することでスムーズに出庫できる「バック駐車(後ろ向き駐車)」を推奨しています。
このバック駐車は、直ちに出発できるよう船の先を港口に向けて停める「出船」と状況が似ていることから、出船駐車とも呼ばれます。
では、発進時に事故につながりやすい前向き駐車を、なぜコンビニの駐車場で推奨しているのでしょうか。
その理由は「コンビニ周辺にある住宅やお店などに配慮するため」です。
仮にコンビニの近隣に住宅やお店がある場合、バック駐車をするとクルマの排気ガスが住宅やお店の方向に流れて迷惑をかける可能性があることから、前向き駐車を呼びかけています。
この排気ガス問題に関してはSNS上で「コンビニの近くに住めばわかる。マジで排ガスのせいで窓が開けられないから」、「排気ガスで壁が黒くなっている家もあるよね」、「暑い時期、自分の家に毎回排ガス浴びせられたらどう思う?」などの声が寄せられました。
前向き駐車をした後に出庫する際は、クルマのバックカメラを過信せず十分な安全確認をおこなうほか、同乗者がいればクルマを降りて誘導してもらうなどの事故防止対策をとることが大切です。
コンビニ駐車場でのトラブルはまだあった! 「ヘッドライト点けっぱなし問題」や「無断駐車」
またコンビニの駐車場における問題として「ライトつけっぱなしにしてる方が迷惑じゃない?」、「店内を照らし続ける人いるよね」、「コンビニの雑誌コーナーで、まぶしくて何も見えないときある」など、ヘッドライトを消灯しないドライバーに苦言を呈する声も聞かれました。
コンビニの指示に従って前向き駐車をする際には、あわせてライトの消灯をするよう心がけましょう。
そのほかコンビニにおいては、「無断駐車の禁止」を呼びかける看板も多く設置されています。
実は、「前向き駐車」や「無断駐車禁止」などと書かれた看板自体には法的拘束力がなく、従わなかったからといって何らかの罰則を受けるわけではありません。
しかし長期間にわたって無断駐車をした場合、お店から高額の損害賠償を請求されるケースがあるため注意が必要です。

実際のところ2018年には、大阪府内のコンビニの駐車場に2013年8月〜2015年2月にわたってほぼ毎日無断駐車をおこなった男性に対し、大阪地裁が920万円の支払いを命じています。
この事例ではコンビニ周辺の駐車場の相場から1時間あたりの駐車代金を700円として、慰謝料などと合わせて支払いを求めたということです。
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コンビニの駐車場には前向き駐車やアイドリングストップなどを求める看板が多く設置されています。
看板に法的拘束力はないものの、近隣への配慮やトラブル防止のため、できる限りお店の指示に従うべきといえるでしょう。

