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戸建てを購入した後に訪れる「10年目の節目」。このタイミングで住宅メーカーから案内されることが多い「延長保証制度」ですが、本当に必要なのでしょうか?今回は、さくら事務所執行役員CCOの友田雄俊さんが、延長保証の仕組みと注意点について分かりやすく解説します。

【1】延長保証の“目的”を理解しよう
延長保証とは、10年の初期保証が切れるタイミングで、必要なメンテナンス工事を実施することで、さらに保証期間を10年、15年と延ばすことができる仕組みです。

友田さんはこう話します。

「延長保証は“保険”のようなもの。雨漏りなど予期せぬ不具合に備えたいという方にとって、安心を“買う”という目的であれば有効な制度です。」

ただし、注意したいのは、保証を延ばすために実施するメンテナンスが、必ずしも建物の劣化状況に合っているとは限らないという点です。

【2】早すぎる工事で“コスト増”になることも?
延長保証の対象とするには、ハウスメーカーが指定するタイミングで工事を行う必要があります。しかし、その時点で必ずしもメンテナンスが必要とは限りません。

「たとえば、外壁の塗装やシーリングの交換などは12~15年が適切なタイミング。10年目ではまだ劣化が少ない場合が多いです。」

必要ない時期に早めのメンテナンスをすることで、将来必要な工事の回数が増え、結果的に生涯コストがかさむ可能性もあります。

【3】工事業者の“自由選択”ができない点に注意
延長保証で指定されるメンテナンスは、基本的にハウスメーカー直系のリフォーム会社で行う必要があります。工事業者を自由に選べず、費用もやや高くなる傾向があります。

「メーカーによっては営業の一環として保証延長を提案してくることもあり、“早く工事した方が安心”と過度に不安を煽られるケースもあるので注意が必要です。」

保証が欲しいからという理由で納得せずに工事を急ぐのではなく、建物の状態をよく見極めたうえで判断することが大切です。

【まとめ】安心とコスト、どちらを優先するかが判断基準に
延長保証の判断ポイントは以下の通りです

・安心を得る手段として延長保証を利用するのは◎
・一方で、建物の状態に合わない時期の工事はコスト増につながる
・工事業者が限定されるため、自由度や価格の比較検討がしづらい

延長保証の提案を受けたら、「本当に今、必要なメンテナンスなのか?」を一度立ち止まって考えてみましょう。不安な方は、第三者の専門家にセカンドオピニオンを求めるのも一つの手です。

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