周囲の理解の無さが追い詰める?  “神経発達症”の人が心の問題を抱えやすい理由とは【眠れなくなるほど面白い 図解 メンタルの話】

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周囲の理解の無さが追い詰める

神経発達症とは、生まれつきある知的能力の障害で、かつては「知的障害」「発達障害」と呼ばれていました。知的能力の障害には、日常生活での行動全般に困りごとが生じる「知的能力障害群(ID)」、コミュニケーションなどが苦手な「自閉スペクトラム(ASD)」、集中力が続かない「注意欠如多動症(ADHD)」、読み書きや計算など特定の科目が苦手な「限局性学習症(SLD)」などの種類があります。

神経発達症の人は、外見や表情だけではそうであるとわからないため、「自分勝手」「わがまま」などととらえられがちです。ただ、最近は神経発達症への啓発も広まっており、学校教育中心に少しずつ理解が深まってきています。

その一方で問題となっているのが、神経発達症の特性をもっているけれど、障害と診断されるほどではない人たちです。こうした人は「境界知能」「発達障害グレーゾーン」と呼ばれ、ギリギリ社会生活をおくれはするものの、人間関係の構築が苦手だったり、集中力がなく仕事でのミスが多かったりします。しかし、障害ではないため周囲の理解を得られず、自己肯定感が下がったり、精神的に追いつめられやすくなります。こうした人たちは今の社会において生きづらさを感じているはずで、その分だけ心の問題を抱えるリスクも高いと考えることができます。

複数の症状が併発することが多い「神経発達症」

神経発達症

「神経発達症」は、7種類に分類されているが、複数の症状が併発することが多く、複雑に絡み合っている。

知的能力障害(ID) 知的発達に遅れがある 知能指数(IQ)70以下 日常生活への適応が困難 おおむね18歳までに発生 など 注意欠如・多動症(ADHD) 集中力が持続しない 順序立てて行動できない 考える前に行動してしまう じっとしていられない など 自閉スペクトラム症(ASD) 人とのコミュニケーションが苦手 非言語の意思疎通が苦手 同じ行動をくり返す こだわりが強い など 限局性学習症(SLD) 特定の分野だけが苦手 文字の読み書きが苦手 数字や計算が苦手 推論が苦手 など 運動症群(MD) コミュニケーション症群(CD) その他の神経発達症群

グレーゾーンの人たちが生きづらい理由

グレーゾーンの人はギリギリ社会生活を送れるが……

コミュニケーションが苦手
仕事のミスが多い集中力がないなどの特性

無理解で怒られる
出世できない
転職をくり返す


生きづらさを感じてしまう

自己肯定感が下がる 働けなくて苦しい 精神的に追い込まれる

【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 メンタルの話 』監修:益田 裕介