◆新築不動産投資の実際の手法

 さて、ここから実際の手法を学んでいきたい。新築不動産投資は、土地取得から建物の建築、入居づけまで、やるべきことがたくさんある。 

「すでに建物が完成している物件を購入する『建て売り新築』もありますので、必ずしも土地と建物を自分で手配する必要はありません。ただし、自分で土地を探し、建物も自分でプランニングする『土地から新築企画』のほうが利回りも高いので、いずれはこちらの手法を目指してほしいです」

 よって、今回は生稲氏のおすすめで、最も低コストかつ設計の自由度が高く、利回りを上げやすい「土地から新築企画」の手法を紹介する。

◆生稲氏のおすすめは「土地から新築企画」

「まずは情報を取得するために、土地情報を『アットホーム』『スーモ』『ホームズ』などの情報サイトで検索します。立地、土地の広さや価格だけでなく、接道面や用途地域・防火指定、容積率・建蔽率など、どのような建物プランが可能かも含めて検討してください。

 目ぼしい物件が見つかったら、建築士に建物のラフプラン(部屋数・部屋ごとの面積・建物の延べ面積や階数)を作成してもらいます」

 出てきた部屋数・面積で、家賃設定をし、収支シミュレーションを実施する。

「シミュレーションを踏まえて、購入する土地と建物のラフプランが決まったら、金融機関に融資の打診を行います。土地の融資審査が通れば、土地融資を実行し、決済します。その後、建築確認申請を行い、『確認済証』を取得したら、建築がスタート。

 同時に建物の最終見積もりを取り、建築会社と建築請負契約を締結し、建築費を確定させます。竣工時には検査機関の完了検査を受けて『検査済証』という書類を受領し、その後、建物表題登記を行います。最後に施主検査を経て引き渡されます」

◆生稲氏の著書も参考にすれば億万長者になれるかも!?

 建物の竣工に合わせて、管理会社に入居募集を依頼し、引き渡しが完了したら入居契約を行い、入居が開始される。

「空室リスクを下げるためには、対象不動産があるエリアの賃貸ニーズを調べることが重要です。空室リスクを避けるためにも『駅から徒歩10分圏内』『近隣にスーパー、コンビニなどの生活利便施設がある』といった賃貸需要の高い要件を押さえておきましょう」

 百戦錬磨のテクニックを網羅した生稲氏の著書を参考にすれば、新築不動産投資で億万長者も夢じゃない!?

新築不動産投資5つのメリット

(1)高い家賃&入居率を維持しやすい
(2)金融機関からの担保評価が高く、融資を受けやすい
(3)耐用年数が長く、減価償却期間も長い
(4)住宅瑕疵担保履行法の対象になる
(5)売却しやすい

【サバイバル投資家・生稲 崇氏】
不動産投資家・事業家。低学歴・低年収・低預金から新築不動産投資で総投資額12億円、純資産3.5億円を築き上げる。不動産投資NO.1ポータル「楽待」でコラム・漫画も連載中。不動産投資ブログ「CashFlowLife」も更新中

取材・文/週刊SPA!取材班