パリの観光名所、エッフェル塔のふもとでイギリスの女性警察官が暴漢に襲われる。彼女は休暇を利用してパリを訪れていたという(画像は『Le Parisien 2023年10月17日付「Paris : une policière anglaise violée au pied de la tour Eiffel」(LP/Delphine Goldsztejn)』のスクリーンショット)

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10月16日の深夜、フランスパリのエッフェル塔のふもとにある公園で、観光客の女性が暴漢に襲われる事件が発生した。女性はイギリスの現役警察官だった。来年のパリオリンピック開催を控え、パリ警察本部は「犯罪ゼロを目指す」ことを掲げているが、現地の治安は悪化の一途を辿っている。フランスのラジオ局『RMC』などが伝えている。

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パリを象徴するエッフェル塔のふもとにあるシャン・ド・マルス公園で、現地時間16日から17日にかけての深夜にオー=ド=セーヌ県出身の35歳の男が強姦容疑で逮捕された。被害者の女性(23)はイギリスで警察官をしており、休暇を利用して友人と一緒に2日間ほどパリを訪れていた。

女性は16日深夜、ほろ酔い状態でエッフェル塔の近くを友人と歩いていたという。その時、女性はトイレに行きたくなり、近くの茂みで用を足そうとした。すると突然、見知らぬ男が飛びかかってきて、女性はとっさに男を突き飛ばそうとした。

しかし男はナイフを取り出し、女性を脅して性的暴行を加えた後にその場から逃走した。女性はすぐに警察に通報すると、付近を巡回中の警察官が駆けつけ、その1時間後に女性の証言と一致する男が逮捕された。フランスのニュースメディア『Le Parisien』によると、女性は友人と離れてからわずか数分の間に襲われたそうだ。

フランスでは13日、オー=ド=フランス地域圏のアラスにある学校で、チェチェン共和国からの難民であるモハンメッド(Mohammed、20)がナイフを振りかざして教師1人を殺害、2人を負傷させた。そのため国内の主要都市には軍隊が配備されるなど厳戒態勢が敷かれていたが、それでも今回の事件が起こってしまった。

また『Le Parisien』によれば、シャン・ド・マルス公園付近では、今年7月にもメキシコからの観光客の女性(27)が5人の暴漢に襲われたという。さらに4月にはドイツ国籍の若い女性が暴漢に襲われそうになったが、幸いにも通りすがりの露天商に助けられたそうだ。ほかにも2月にはブラジルから観光で訪れていた姉妹、昨年8月にはカナダ人観光客が暴漢の被害に遭っている。

パリ警察本部では今年8月、フランスのテレビ局『BFM TV』を通じてシャン・ド・マルス公園周辺の警備体制をさらに強化する予定であることを発表し、来年のオリンピック開催までに「犯罪ゼロを目指す」と宣言していた。

画像は『Le Parisien 2023年10月17日付「Paris : une policière anglaise violée au pied de la tour Eiffel」(LP/Delphine Goldsztejn)』『WPLG 2023年10月6日付「Person 1,600 miles away calls cops after he sees rape on Key West live camg」(WPLG)』『Coconuts Singapore 2021年4月20日付「Singaporean student mugged in London streamed live on YouTube (Video)』『LADbible 2022年4月2日付「Tourist Films The Moment A Woman Stole His Gold Chain As She Hugged Him」(Credit: Viral Press)』『Raj 2023年3月9日付X「@DelhiPolice @ANI please check this video circulating online where goons are attacking a japanese tourist from Paharganj, decent hotel.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)