豚のストレス解消に“焼酎”が効く!粕をエサに
実証試験は東京大学付属牧場で行った。焼酎粕を20%含む飼料と含まない飼料をそれぞれの豚の群れに90日間給餌。ストレスの状態や肉質を評価した。肉質では官能評価の結果、焼酎粕を与えた豚のロースは柔らかさが高く、ヒレは多汁性、旨味が与えない豚と比べて高かった。ロースとヒレの両方でオレイン酸が増加しており、融点が低いことから口溶けが良くなるという。
ストレス状態では唾液中や血漿(けっしょう)中のコルチゾールの量が焼酎粕の摂取で低下。ストレスが改善していることが分かった。豚の免疫力低下を抑制する効果が期待できるという。
九州では焼酎生産が盛んで、これに伴い発生する焼酎粕の有効活用が大きな課題。キリンHDなどは今回の成果が養豚場での利用拡大につながることに期待する。さらに豚以外に牛や鶏でも同じ効果が期待でき、研究を継続する。
ただ焼酎粕は水分を多く含むため保存性に課題がある。この問題解決にも取り組む方針だ。
